“決めつけ”はやめて 「赤ちゃんはママがいい」発言の問題点

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。5月31日(木)放送の「オピニオンCROSS」のコーナーでは、弁護士の三輪記子さんが、育児に関する国会議員の発言をめぐり、その問題点や背景について論じました。

自民党の萩生田光一幹事長代行は、乳幼児の子育てをめぐり「0〜3歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば、どう考えたって『ママがいい』に決まっている」と講演会で発言しました。これに対し父子家庭の当事者などから批判の声が上がっています。

◆母親が子育てできない家庭についても考えるべき
三輪さんは、発言のなかの「ママがいい」という部分について触れ、「『ママがいい』とは決まっていない。子どもの面倒を見たくてもさまざまな事情で育児ができない人は大勢いる」と語り、萩生田幹事長代行がこうした家庭に思いを巡らせなかったのが批判を招いた原因との考えを示しました。また発言の背後にある問題点として、女性のみが子育てをしているケースが多いという現状に注目。結果として、赤ちゃんが母親になついてしまうため、今回のような発言が出てくるとの見方も示しました。さらに専業主婦はずっと育児を続けなければならないという考えも根強いと指摘し、「専業主婦も育児を離れられる時間があるべきだ」と強調しました。
一方で三輪さんは、今回の発言は旧来的な家族観そのもので時代の流れに沿っていないと言います。将来、同性婚が認められた際には、同性の夫婦が育児をするケースも予想されるため、「同性のカップルは育児してはいけないと言っているに等しい」と批判しました。ただ、萩生田幹事長代行が講演会のほかの部分で「お母さんたちをもっとケアしてあげないといけない」などと発言している点にも触れ、三輪さんは「部分的にはいいことも言っている」とフォローしました。

◆“決めつけ”は個人の尊厳を傷つける行為
三輪さんは、萩生田幹事長代行が0歳児保育のあり方に触れた部分で「生後3〜4ヵ月で“赤の他人様”に預けられることが本当に幸せなのだろうか」と述べたことにも着目します。「幸せかどうかは他人が評価する問題ではない」と苦言を呈したうえで、「子どもを幸せにするのは、親だけではなく社会全体でもできることだ」と強調。社会全体として保育園をしっかり整備し、保育園を利用しようとする親だけではなく、自身の手で子育てをしている親も利用できるような選択肢を整えるべきだと呼びかけました。

また、親と子どもの事情はさまざまで、今回の発言のような“決めつけ”をせず、赤ちゃんと母親を分けて考えるべきだと主張。そのうえで、“決めつけ”は「個人の尊厳を傷つける」とも述べ、セクハラやマタハラ、パワハラにも共通する問題だと結論付けました。


<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:30
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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