車道より歩道が危ない? 「自転車」事故の怖さ

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。5月11日(金)放送の「オピニオンCROSS」のコーナーでは、モーターライフスタイリストの河西啓介さんが、自転車事故の危険性と、未然に事故を防ぐための心構えを説きました。

札幌市で7歳の男の子が重傷を負った自転車によるひき逃げ事故などを受け、北海道警察が利用者にルールの徹底を呼びかけました。自転車は道路交通法上、軽車両にあたりますが、「原則として車道を走らなければならない」、「事故の際は救護義務や警察への報告義務が生じる」などのルールは意外と周知されていません。

◆減らない自転車と歩行者の事故
札幌市の自転車ひき逃げ事故は、コンビニを勢いよく飛び出した子どもに歩道を走ってきた自転車がぶつかる様子が防犯カメラに写っていて、その映像がニュースで報道されました。
河西さんは「事故が報道された直後は、ネット上で『あれは避けきれない』と加害者に同情する声が少なくなかった。一声かけたとはいえ、そのまま放置して行ってしまったのは問題ですが、事故自体は自転車に乗っていれば誰にでも起こり得るものだという印象があったのでしょう」と言います。
警察庁のデータによると10年間で全交通事故の件数は約4割減っている一方で、自転車対歩行者の事故はほぼ横ばいです。河西さんは「車道は法規制が進んでいますが、歩道は放置されていることが一因で、今後問題になってくると思います」と語りました。


◆自転車事故で“多額の賠償”も
自転車事故の場合、自分が当事者になるばかりではありません。「自分の子どもが加害者になってしまうケースもある」と、河西さんは注意を呼びかけます。子どもは無茶な運転をしがちで、注意力も大人ほど高くありません。
しかも、子どもといえども事故の加害者になった場合は、多額の賠償金が発生することがあるのです。例えば、2013年に小学生が乗った自転車と散歩中の女性が衝突した事故では、事故の影響で女性が寝たきりになり、裁判所は小学生の母親に約9,500万円の賠償金を支払うように命じました。
「被害者も、加害者になった小学生も、その親御さんも、その心情を考えると気の毒でいたたまれない気持ちになります」


◆自転車も「運転」で責任が生じる
自転車事故を100%避けることはできないにしても、リスクを減らすことはできます。河西さんは、2007年に警察庁が出した「自転車安全利用5則」を示し、「自転車は車両なので、車道の左側を走るのが原則。基本的に歩道を走るのは例外で、走る場合も歩行者優先で車道寄りを徐行しなければなりません」と説きます。特に最近は、子どもを乗せたお母さんが電動アシスト自転車で歩道をかなりのスピードで走っている姿が目に付くとして、「ゆっくり走ると不安定になるのはわかりますが、歩道は歩行者が最優先であるという原則をいま一度認識してほしい」と訴えました。


埼玉県では今年4月から、自転車保険への加入が義務化されました。東京都はまだ「努力義務」ですが、河西さんは「月々数百円から加入できたり、自動車保険やカードの保険に附帯されたりするものもあるので、ぜひ入っておくべきだと思います。同時に、自転車に乗ることは、自動車と同じく『運転』であって責任が発生する。となれば交通事故の加害者になり得るという自覚が必要です。その自覚さえあれば、歩道でむやみにスピードを出したりすることはできなくなるはずです」と強調しました。


<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:30
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/

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