新型コロナウイルスの感染拡大に苦しむ令和ニッポンを癒やす演歌歌手がいる。二見颯一(21)だ。昨年3月にデビューした新鋭は伸びやかで清涼感のある、通称“やまびこボイス”の持ち主。4月1日発売の2枚目シングル「刈干恋歌(かりぼしこいうた)」も情感たっぷりの王道演歌に仕上がった。そんな新曲の魅力とこれまでの半生について話を聞いた――。

 ――新曲はコロナ禍の真っただ中に発売

 二見:イベントが中止になったりしています。でも、今だからこそできることをやろうと思っています。

 ――どんなこと?

 二見:テレビやラジオはもちろんですが、ツイッターなどSNSですね。公式ユーチューブチャンネルも開設したので、いろいろ展開したいです。

 ――こんな状況なので体調ケアもより注意するのでは

 二見:普段からマスクを欠かさず、こまめに手洗いをしていますが、回数が増えたのは確か。あと、人混みを避けるとか。絶対に毎日やっていることは湯船につかること。体を冷やさないように心がけています。

 ――新曲について

 二見:都会に出て行った女性を思う農家の男性の心情を歌っています。民謡がモチーフになっていますが、経験したことがなかった点が難しかったですね。

 ――民謡は5歳から始めたとか

 二見:2〜3歳のころ、大泉逸郎さんの「孫」を地元の神社で歌ったところ、近所の方が喜んでくれて。そこで親が民謡の先生のところに連れて行ったんですよ。やめなかったということは好きだったんでしょうね。

 ――そこでやまびこボイスが生まれた

 二見:はい。宮崎県の国富町というところなんですが、田んぼと山しかないような田舎なんです。カラオケもありません。なので、先生から「近所迷惑がないんだから、歌い放題じゃないか」と言われ、自然の中で練習していました。クレームは来ませんでした(笑い)。

 ――尊敬する歌手は

 二見:三橋美智也さんです。

 ――ポップスとかは聴く?

 二見:実は中高のとき、民謡と並行してアコースティックバンドを組んでいて、ゆずさんとかコブクロさんをコピーしていました。

 ――大学入学と同時に上京

 二見:東京、怖かったですね〜。電車の乗り方がまずわからない(笑い)。新幹線も昨年初めて乗ったぐらいですから。

 ――大学でコンパは

 二見:一度もしたことがありません。

 ――プロになったきっかけ

 二見:ボイストレーニングの先生が日本クラウンのオーディションの1次審査にテープを送ったんです。そこを通過して初めて聞かされて…。2次審査時に審査員から「どうして受けようと思ったの」と聞かれて「先生が知らずに出したから」と正直に答えました(笑い)。グランプリを取ったことでプロの道に行く決心がつきました。

 ――最近ハマっていること

 二見:料理です。何でも作りますよ。得意なのはサーモンのムニエル。

 ――好きな女性のタイプ

 二見:明るい人がいい。

 ――今後の目標

 二見:紅白歌合戦出場やレコード大賞受賞もありますが、歌手として有名になって、生まれ育った国富町を有名にしたいですね。

★プロフィル=ふたみ・そういち 1998年10月26日生まれ。宮崎県出身。5歳から民謡を習い始め、2012年、中学1年で民謡民舞少年少女全国大会中学生の部で優勝。15年、高校2年で正調刈干切唄全国大会男性の部で優勝。17年、日本クラウン演歌・歌謡曲 新人歌手オーディションでグランプリを獲得した。19年3月「哀愁峠」でデビュー。