「#KuToo(クートゥー)」運動の成果だろう。日本航空が、新たな制服を導入する4月1日から社内規定を改め、女性の客室乗務員(CA)がはく靴を、ヒールがあるパンプスタイプでなくても可能とするとした。

 これまで3〜4センチだったヒールの高さの規定を0〜4センチに変更。パンプスに限定せず、黒の表皮であればローファーのほか、運転用のドライビングシューズやウオーキングシューズも認める。

 職場でのヒール着用強制に反対する「#KuToo」運動は昨年1月、女優でライターの石川優実さんが「仕事する女性がパンプスを履く風習をなくしたい」とSNSで訴え、セクハラ被害を告発する「#MeToo」運動と「靴=苦痛」をかけて発案。働く女性の間で共感が広がっていた。

 日航は「多様性や健康、作業への配慮」が理由と説明。4月1日午前5時以降の出発便から適用される。

 日航の現行規定では女性客室乗務員の靴は「黒の表皮で、プレーンのパンプスタイプ」となっていた。ヒールの幅についても3〜4・5センチと限定していたのを3センチ以上とする。

 日航グループで5月から就航する格安航空会社(LCC)「ジップエア トーキョー」では昨年、パイロットを含め、靴をスニーカーとする方針を発表していた。

 服飾業界関係者は「日航はCA制服に同社初のパンツ(ズボン)スタイルを導入するなど、制服にも自由な流れが出ている。JR東日本も5月から、男女の差をなくすとして、スカートやリボンネクタイを廃止し、女性車掌が使用していたチロリアンハット型の帽子も男性と同じ官帽型が選べるようにする。一般企業でも制服、服装の規定を廃止するところが増えています」と話している。