音楽界がコロナ禍のお手本になるかと注目した歌手・加藤登紀子(76)の55周年記念コンサートが28日、東京・渋谷で予定通り、開催された。

 東京都では19日に営業自粛要請が解除され、制限付きながら開催できることになった。観客は検温と手指の消毒を実施し、1席ずつ間隔を空けて着席した。

 加藤は「(収容人数の)50%、1000人までならやってよしということで、神の声、天から声が降ってきました。〝お登紀さん、あなたでしょう〟と」先陣を切った決意を語った。

 あるレコード会社関係者は「さんざん悩んだそうですが、最後はお登紀さん(加藤)が〝こんな状況だからこそ、私がやらないで誰がやる〟という意気込みで開催を決意したそうです。〝男前〟のおときさんらしい」という。

 観客が半分になる収益減は有料での動画配信などでカバーするというが、それでも「このコンサート次第では、音楽業界に光が見えてくるかもしれませんからね。期待は大きい」(同)。加藤の公演成功に多くのアーティストの希望がかかっている。