ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットが出演した米映画「オーシャンズ」3部作で老いぼれ風の天才詐欺師役を演じた米俳優カール・ライナーさんが29日夜(日本時間30日午後)、ビバリーヒルズの自宅で亡くなった。98歳。

 米芸能サイト「TMZ」は、ライナーさんは家族にみとられ、息を引き取ったと伝えた。

 ライナーさんはハリウッドで70年以上にわたり俳優や監督、プロデューサーとして活躍。手掛けたテレビ番組や映画は400本以上にも及び、グラミー賞や〝テレビ界のアカデミー賞〟といわれるエミー賞も11回受賞している。

 ニューヨーク・ブロンクス生まれのライナーさんは第2次世界大戦中、陸軍に招集され、復員後にブロードウェーからキャリアをスタートさせた。

 監督として手腕を発揮したのは「ディック・ヴァン・ダイク・ショー」で、1960年代を代表する人気コメディー番組の一つとなった。

 79年に監督を務めた低予算のコメディー映画「天国から落ちた男」では、深夜の人気バラエティー番組「サタデー・ナイト・ライブ」出身の俳優スティーヴ・マーティンを起用。若者を中心に大絶賛され、興行的にも大成功を収めた。その後もマーティンとは度々コンビを組んだ。

 2001年には久しぶりに「オーシャンズ11」で映画出演。隠居生活を送っていた往年の天才詐欺師をユーモラスに演じ、その健在ぶりを発揮した。

 また、96歳だった18年にはエミー賞史上最年長としてドキュメンタリー番組のナレーションでノミネートされた。

 65年間連れ添った年上の愛妻エステルさんは08年に亡くなった。2人の間には3人の子供がいる。