NHK「W杯画質劣化」の裏 ネットでブーイング!

 まさか“陰謀”か? 連日、熱戦が繰り広げられているサッカーW杯ロシア大会は、全64試合が地上波で放送される。ただ、半分以上となる33試合を放送するNHKの画質がひどすぎるとブーイングが上がっている。放送と通信の融合を図りたいNHKのある思惑も透けて見える裏側とは?

 最初にクレームが出たのは、16日午後7時にキックオフしたフランス対オーストラリア戦だ。アナログ放送時代に戻ったかのように画質は粗く、引いたショットになると背番号の読み取りも難しい。ネット上では「衛星にトラブルでもあったのか」「ウチのテレビが壊れたのか」などと悲鳴が上がった。

 17日のドイツ対メキシコ戦、18日のスウェーデン対韓国戦でも同様の現象が起きた。これはW杯がサブチャンネルといわれる同時放送を採用しているためだ。

 NHKは「マルチ編成を行うため、1チャンネル分の放送帯域で2番組同時に放送している」と説明する。デジタル放送では、1つのチャンネルで2番組(メインチャンネル/サブチャンネル)を同時に放送できる。スポーツ中継が延長となった場合、メインでは番組表通りに次の番組を放送する一方、サブでスポーツの延長戦を放送するといったケースが考えられる。

 前出のW杯2試合はいずれも、同時間にニュースやドラマなどが同じ総合1チャンネルで放送されていた。サブチャンネル時はニュースの方の画質も低下する。ニュース等が終わって、メインチャンネルでW杯1本になった後半時には、軒並み画質はデジタル仕様に改善された。

 視聴者にとってはストレスでしかない劣悪画質のW杯中継はこのまま続くのか。

 NHKは「マルチ編成を行う場合、画質の低下は避けられませんが、低下を最小限にすべく、映像の安定化技術などにより画質の改善を図っています」と話す。

 とてもこの期間中に解決する話ではなさそうだ。マルチチャンネル時にデジタル画質で楽しみたい場合は“脱テレビ”の方法がある。

 NHKはスマホ専用アプリやパソコンでW杯中継を行っている。こちらはネットを介したデータ放送で、基本的に容量の制限がないため、デジタル画質でストレスなく視聴できる。

 ただ、このネット視聴に仕向けようとしているかのような方法には「ネットで視聴させる狙いなのか」「アプリをダウンロードしたくない」などと不満の声がある。

 政界関係者は「NHKはネットでの常時同時配信を目指していて、大きなスポーツイベントで試験的に同時配信している。若年層を中心にテレビ離れは深刻で、受信料収入は先細りするのでスマホやPCの視聴者から受信料を取りたいんです」と指摘する。NHKは過去にも五輪やテニスのウィンブルドンなどをPCやアプリで配信している。

 ネット視聴は、テスト期間なら無料だが、法改正されれば、アプリをダウンロードした際に受信料が発生する仕組みを検討している。ネットでいつでもどこでも楽しめるのは便利だが、将来的には、しっかりと料金が発生する仕組みへ向け、着々と準備は進んでいるようだ。


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