巨人今季初の3タテも…大下剛史氏「原監督は泰然」 

巨人今季初の3タテも…大下剛史氏「原監督は泰然」 

 首位を走る巨人は21日の広島戦(マツダ)に延長10回、1―2でサヨナラ負け。今季初の3タテを食らい、連敗も今季最長の4に伸びた。依然として2位以下に大差をつけてはいるが、手痛い敗戦続きなのは気がかりだ。4年連続で負け越している広島に今季も4勝9敗1分け。本紙専属評論家の大下剛史氏は巨人の現状をどう見たか――。

 鬼門の敵地で昨季までと同じような光景が繰り広げられた。打線が決め手を欠いたまま突入した延長10回、4番手で登板したマシソンが崩れた。一死満塁の危機を招き、最後は鈴木にサヨナラ打を浴びた。

 試合後の原監督は「(打線に)もう一本が出なかったというのもあるけど、向こうにもう一本が出たというところでしょうね」とし、回の先頭打者にストレートの四球を与えたマシソンに「そこは反省はあるでしょうな」と表情を曇らせた。

 ここへきて、尾を引くような敗戦が続いている。19日の3連戦初戦もマシソンが8回に3点を失って逆転負け。前夜は8回に新助っ人のデラロサが決勝2ランを許した。そしてこの日は再びマシソンの乱調…。あれだけ順調に首位を走ってきた勢いに陰りが見えてきたのか、どこで風向きが変わってしまったのか。チーム周辺から挙がったのは初戦で先発したエース菅野の起用についてだった。

 今季は腰の不調もあり、本調子にない菅野は序盤から5点の援護をもらいながら4回から毎回失点。結果、7回途中4失点で降板となった。球数が100球を超えた7回も続投させた点について「菅野を信頼して引っ張りすぎたのでは? 7回の頭から継投に入るべきだった」との声も上がっていた。

 そうした声に対して大下氏はこう断言した。
「並の監督ならば、目の前の1勝を欲しがって菅野を迷わずマウンドから降ろしただろう。そこが原監督の違うところ。今年の菅野の調子が良くないことは、監督はもちろん選手たちだって百も承知だ。それを分かった上で続投させたのは『どんなに調子が悪くてもエースであるお前と心中するぞ、お前に復活してもらわないと勝てないんだ』という覚悟の表れだ。ましてやリーグ3連覇した広島、勝負する価値は十分ある相手だ。この先の戦いを見据えれば、私は意味のある敗戦だったと見る。この監督の思いを一番意気に感じたのは菅野だろう。次回以降の登板で真価が問われるところだろう」

 この4連敗で2位・DeNAとの差は7に縮まった。それでも大下氏は「痛くもかゆくもないだろう。原監督の姿勢は泰然としたもの」と言い切った。指揮官は今後、どんな手腕を発揮するのか、ますます見ものとなってきた。


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