東京五輪マラソン・競歩 札幌開催プランの裏にIOC・バッハ会長ー組織委・森会長の密室政治決着

東京五輪マラソン・競歩 札幌開催プランの裏にIOC・バッハ会長ー組織委・森会長の密室政治決着

 東京五輪のマラソンと競歩の会場を札幌に変更する仰天プラン浮上から一夜明けた17日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(65)は「札幌市に移すことに決めた。より涼しく、選手の健康を守れる」と発言。これを受け、東京五輪組織委員会の森喜朗会長(82)は「暑さ対策の一環からやむを得ない。組織委として受け止めるのは当然」と全面的に受け入れ、二者間で合意に達した。

 札幌開催は確実な情勢となったが、それにしても強引なやり口だ。東京コースを想定してきた選手、すでにチケットを購入した者からは批判の声が相次ぎ、事前に相談がなかった開催都市の小池百合子都知事(67)も面白くない。森会長は9日に安倍晋三首相(65)を訪ね、10日には橋本聖子五輪相(55)、札幌市の秋元克広市長(63)と会談。この密室で決定した可能性は高く、小池知事だけが“蚊帳の外”だった。3年前に会場計画見直しを巡って組織委と対立した因縁が関係しているのか。同知事は「唐突な形で発表され、このような進め方は大きな課題を残す」と不快感を示した。

 そもそも今回の決定は先の陸上世界選手権ドーハ大会が猛暑の中で行われ、棄権者が続出したのが理由。「選手第一」と聞こえはいいが、その決め方は完全に政治的だ。実は、日本人唯一のIOC委員で国際体操連盟の渡辺守成会長(60)も「プレスリリースの30分前に通知された」と言い、すでに方針が固まっていた13日にドイツでバッハ会長と顔を合わせた際にも話題にならなかったという。

「組織委は国、東京都、スポーツ団体の合同体。理論的には最高決定権は森会長」(IOC幹部)との声もある。とはいえ、自国開催の重要事項をバッハ―森の2者間で決めたことにはやはり疑問が残る。


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