【ラグビー】ジョセフHCの去就 一転“白紙”のなぜ

【ラグビー】ジョセフHCの去就 一転“白紙”のなぜ

 ラグビー日本代表がW杯日本大会で初の8強入りを果たして巻き起こった大フィーバーに、冷や水をぶっかける事態が起こっている。1次リーグ4連勝など大躍進の立役者となったジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)の去就問題が突如として浮上。日本ラグビー協会はその手腕を高く評価し、次回2023年フランス大会でのベスト4入りへ続投が既定路線だったはずだが…いったい何が起きているというのか? 本紙が検証した。

 20日の準々決勝南アフリカ戦に敗れてベスト4こそ逃したものの、9度目の参加にして初のW杯8強入り。選手たちがひたむきにプレーする姿は、ラグビー好きのみならず、“にわかファン”をもとりこにして日本中を熱狂させた。

 この盛り上がりをさらなる国内リーグなどの人気へとつなげ、次回のW杯フランス大会で4強入りを目指すという中で突然、水を差したのがジョセフHCの今後だ。日本協会の森重隆会長(67)が「(続投決定は)早急に。ジェイミーの他ではおかしい」と熱望するように、契約が切れる12月31日以降も指揮を執ってもらうつもりだったが、にわかに雲行きが怪しくなっているのだ。

 これはジョセフHCの“心変わり”も関係してており、日本の躍進と無関係ではないという。あるトップリーグ関係者は「大会を通じてジョセフHCの評価は一気に上がった。代表チームや欧州のクラブチームから日本代表以上の好待遇でオファーもくるだろうし、すでに届いているかもしれない。となれば、簡単に『日本のHCを続ける』とは言えないでしょう」と説明する。

 実際、ジョセフHCは南アフリカ戦後の記者会見(20日)で自身の今後については明言を避けた。ただ、好条件を求めるのは、プロとしては当たり前の姿勢だ。関係者によると、日本の指揮を続けても現在の年俸4000万円から微増程度だというだけに、ジョセフHCが日本協会の評価に疑問を抱いてもおかしくはない。何より前日本代表HCのエディー・ジョーンズ氏(59=現イングランド代表HC)は、日本代表HC時代の年俸4000万円から2倍以上となる9000万円の大幅アップを勝ち取っているのだから、なおさらだ。

 一方で、こういった状況が事前に想定されながら、日本協会サイドの対応はスピード感に欠けていた。続投に前向きだった指揮官の姿勢にあぐらをかいたわけではないだろうが、会長自ら一本化を明言しているにもかかわらず、なぜか16日の理事会で次期日本代表HCを決める選考委員会を設置。岩渕健輔専務理事(43)は「決めるプロセスが大事」と強調したが、すんなりと続投で一致しないのは、かねてささやかれる協会内の派閥争いとも無関係ではないだろう。

 また、争奪戦になった場合の資金も準備していなかった。岩渕専務理事は「日本協会にはそこまで潤沢な資金はない。スポンサーなど皆さんのサポートなどで、できるだけいい話をしていきたい」と語っていた。続投か否かは、どれだけ素早く好条件をジョセフHCに提示できるかになりそうだが、金銭面の問題が今後さらにクローズアップされれば、イメージダウンは必至。このままでは選手の頑張りで築き上げたラグビー熱も一気に冷めてしまいそうだが、果たして…。(金額は推定)


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