【プレミア12】真のドリームチーム結成へ侍が抱える“マネー”ジメント

【プレミア12】真のドリームチーム結成へ侍が抱える“マネー”ジメント

 真のドリームチームを編成するにはどうすべきか。国際大会「プレミア12」もいよいよ大詰め。しかし、ここまでの今大会の盛り上がりはいまひとつで、理由として挙げられているのが辞退者続出などにより、派手さに欠けた侍の顔ぶれだ。

 今回の侍編成では、故障などによる辞退者以外にも、複数の選手に水面下で侍入りを断られている。だが辞退する選手側の「代表への憧れはあっても、今の環境では“本業”へのリスクが大きすぎる。身を削って参加する見返りが十分ではない」という言い分も無視できない。

 ちなみに韓国代表には「今大会で五輪出場権を得て、五輪でメダルを獲得すれば兵役免除」という明確な“見返り”がある。では兵役義務がない日本代表の士気を上げる燃料は何か…。最も単純なのは“カネ”だろう。

 実はそこに関しては今大会から大幅な待遇改善がなされている。侍関係者によれば17年WBC時に比べ、選手一人あたり約200万円だった手当が、拘束期間により約300万〜500万円にアップ。試合出場給も倍増したという。さらに優勝すれば1億6000万円の賞金のうち、半額程度が首脳陣、選手らに分配される見込みだ。

 だがこの金額を高いと見るか、安いと見るかは難しい。年俸数億円を手にする選手が代表参加により故障、または不調に陥った場合に失う金額は、500万円では埋められない。代表選手の待遇改善についてNPBと折衝してきた日本プロ野球選手会によれば、出場給などの増額以外に、故障をカバーする保険を組むことも今大会から取り付けたという。それでも選手会関係者は「ようやく一歩踏み出したところ。まだ不十分」と話す。

 そこで侍戦士からはこんな“妙案”も出ている。「FA資格を得るための日数に代表チーム参加期間を換算しては。将来的な移籍を目指す選手にとっては、代表に参加する大きな理由になるはずです。『あと10日足りていれば宣言できたのに…』ということもありますからね」

 選手を供出する12球団側にとってはデメリットが増すだけで簡単に認められない提案だろうが、こうした現場の声を拾い、難題をクリアしていくのは侍ジャパンを管轄するNPBの役割。ラグビーに負けない熱い代表戦の実現へ、野球界の模索は続く。


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