“アベノミクス”への期待は膨らむばかりだ。二軍でくすぶるヤングGに、就任当初から厳しいコメントを寄せている巨人・阿部慎之助二軍監督(40)だが、周囲の期待はそれだけにとどまらない。二軍の本拠地でもある、ジャイアンツ球場の「空気」も変えてほしいという声まで上がっている。

 原監督らを除く一〜三軍のコーチを集めたミーティングが14日にジャイアンツ球場で行われた。出席した阿部二軍監督は「キャンプで何をするか決めた。それだけだよ」と多くを語らなかったが、メニューだけでなく一、二軍メンバーの振り分け等も話し合われたもようだ。

 球春到来とともに“阿部内閣”は厳しい政策を推し進める。「(選手と)一緒にどうやったらうまくなるのかを考えていきたい」と選手目線で寄り添いつつも「期待する若手はいない。それくらいレベルが低い」と断じ、一、二軍を行き来する中堅には出場機会激減を予告するなど甘えを一切排除していく方針。徹底した育成によるチーム力の底上げへ期待は高まる一方で、ついには「ここ(ジャイアンツ球場)のムードも変えてほしい」の声も出始めた。

「裏方にも厳しい目を向けてほしい」と語るチーム関係者は、阿部二軍監督のこんなエピソードを明かした。「以前、ひたすら投手を受けていたブルペン捕手に『ただ捕ってるだけじゃダメでしょ』と一喝したことがあった。選手にモノ言える裏方が少ないことを嘆いていたようで…。そういう部分にも目を向けてほしいね」

 別のチームスタッフは「昔は新年、球場開きした初日から若手がガンガン練習して、選手の駐車場のほとんどが埋まるくらいだったんだけどね。最近は全然…。なんかのんびりしすぎでしょって思うこともある」とポツリ。都心から離れ、緑が多くのどかな環境だけに、背番号80が醸し出す“鬼オーラ”でピリつかせてほしいと熱望する。

 こうした要望は周囲だけかと思いきや、さにあらず。実は以前、阿部も似たような思いを抱いていたという。「昔、慎之助がある席で『ジャイアンツ球場には行きたくない』と言ったことがある。のんびりした空気を『フのオーラ』が流れている、と例えていたんだけど、どうやらそれは『負』ではなく『腐』の方だったみたいで…」(球団関係者)

 昨年末「二軍は読売ジャイアンツじゃない。読売巨人“軍”だと」と語っていた阿部二軍監督。ジャイアンツ球場が「軍事訓練場」と化す日も近い。