レスリング男子グレコローマン60キロ級世界王者の文田健一郎(24=ミキハウス)が2020年東京五輪金メダルへ、スパイ網を打ち破る強さを身につける。

 東京五輪イヤーを迎え「いよいよこの年になった。金メダルを取りたい」。2月のアジア選手権(インド)、6月の国際大会(ドイツ)に出場予定で、勝負勘を磨き五輪本番に備える。

 世界を2度制した金メダル候補最右翼とあって、試合に出場すれば、世界中のライバルが偵察部隊を送り込むことが予想される。松本慎吾グレコ強化委員長(41)は「研究されるのは当然のこと。こちらはその2つ上をいかなくては勝ち切れない。(得意の)そり投げだけではなく、巻き投げやグラウンドのローリングも高めていきたい」と対策に余念がない。五輪までの半年で最大の武器以外も磨き、他国の分析を超える実力をつけるという。

 文田自身も「もう一つ技を身につければ、もっとそり投げにいけると言われている。技のパターンを増やしたい」と意気込む。大好きなスパイ映画「キングスマン」にちなみ、昨年黒いスーツを新調した。14日の公開練習では「(東京スポーツ新聞社制定)プロレス大賞(16日)に着ていきます」とニヤリ。スポーツ界のスパイを翻弄し、金メダルを引き寄せる。