【特別連載・選ばれし者の誓い(最終回)】ゴールデンスターが“異常”な進化を遂げた。東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」受賞者が胸中を語る特別連載「選ばれし者の誓い」最終回は、10年ぶりに技能賞を受賞した飯伏幸太(37)の登場だ。新日本プロレス再所属となった昨年は覚悟と責任感が増し、G1クライマックスを初制覇。大飛躍の裏では精神と肉体に、ある変化があったことを告白した。

 ――2019年を振り返って

 飯伏 いろいろ変化はあったけど、一番変わったのは所属になったこと。結果として、今までで最高のものを残せたのかなと。G1で優勝して、オカダ・カズチカと(4日)東京ドームのメインでIWGP戦を戦えた。負けてしまったけど、自分の中ではベストバウトでもあるし。

 ――大激闘だった

 飯伏 懐かしかったですね。試合で「負けて気持ちいい」っていうのは(15年1月の)中邑(真輔)戦ぶり。2冠は取れなかったけど、その気持ちよさがありました。翌5日はジェイ・ホワイトに敗戦? それでも満足かな。2日間合わせて7万人がプロレスを、自分を見てくれた。いろいろな媒体でプロレスを扱ってくれた。ただ、まだまだ(理想の)20分の1くらいだと思ってます。

 ――大一番への臨み方にも変化があった

 飯伏 G1で足首を痛めてから、体を追い込むのは昔よりできなくなった。でもその分、精神の部分でトレーニングをできるようになった。アスリートでいうメンタルトレーニングですね。参考? ユーチューブの動画を見たり、いろいろアスリートの本を読んだり。(男子テニスの世界ランキング2位ノバク)ジョコビッチとか。

 ――飯伏幸太がジョコビッチの本を…

 飯伏 読書はそんなしないけど、興味あるものは読みますよ。あとビックリするのは、今年38歳なんですけど、身体能力が一番上がっているっていう。体が動くんですよ。毎年立ち幅跳び、反復横跳び、いわゆる体育でやるようなことをやってて。その数字は19歳の時がマックスで、20歳から1センチずつくらい減ってたんです。ああ、やっぱり年齢的に瞬発力は減るんだなと思ってたら去年、19歳時の記録を更新したんですよ。それはあり得ないことで。食事制限したり、いろいろしたらそうなったんですよ。だから物理的に偏食だったんだなって。

 ――偏食は結構有名だった。今はファストフードも食べないのか

 飯伏 ドームが終わったりした後は食べますけど、追い込む時期はちゃんと計算して。そこは自分で一番(効果に)ビックリしてますね。具体的にどのくらい伸びたのかって? 立ち幅跳びが3メートル26センチで、19歳のころから20センチくらい伸びてて。19歳の時が3メートル4センチくらいだったのが。

 ――えっ!? 異常なレベルの進化では

 飯伏 たぶん前の食事が悪すぎたんでしょう。食生活が。それ(潜在能力)を今、やっと発揮できてる。まだまだ伸びるんじゃないかと思ってるし、その部分でも期待してもらいたいなと。

 ――20年の目標は

 飯伏 やっぱりIWGPヘビー級のベルトをまだ取っていないので、そこが目標かな。あとは今年こそ結婚です。(結婚を目標にするのは)13年からだから、8年連続で言ってますね(笑い)。