柔道のグランドスラム(GS)パリ大会男子100キロ超級で、五輪2連覇中のテディ・リネール(30=フランス)を破った影浦心(24=日本中央競馬会)が11日、成田空港に帰国した。

“絶対王者”の連勝を154で止めた影浦は「ずっと目標にしていたことなのでとてもうれしい」と振り返り「(勝利の瞬間は)お客さんの悲鳴や拍手がすごかった。リネール選手を倒すことができて夢のようだった」と笑みを浮かべた。

 ただし、東京五輪代表選考会の一つとして行われた今大会は準優勝に終わった。同級でリオ五輪銀メダリストの原沢久喜(27=百五銀行)を追う立場だけに、優勝が最大のアピールだったが「結果に関しては全然満足していなくて、やっぱり金メダルが欲しかった」と語った。

 一方、男子代表の井上康生監督(41)は「リネール選手に勝利したことは、重量級において選考基準の中でも見ているポイント」と評価しながらも「最後で勝ち切れなかった」と指摘。さらに、原沢が出場するGSデュッセルドルフ大会(21日開幕)を挙げて「(代表は)そういうものも全て考慮した上で選んでいかないといけない」とした。

 影浦はこの日、中学時代の1学年下の後輩女性と“元日婚”していたことを発表し、ゴールドの指輪を披露。五輪での金メダル獲得を意識したもので「もう一度リネール選手を倒して、チャンピオンになりたい」と誓いを立てた。