【共同通信杯(日曜=16日、東京芝1800メートル)東西記者徹底討論】GIIIきさらぎ賞(9日)同様、GIII共同通信杯も少数精鋭の争いとなりそうだが、2人の男の狙いはまたもや一致せず。連勝街道をひた走る能力を素直に評価した「分析官」岡崎と復権への意気込みに賭ける「独創」荒井。果たしてどちらに軍配が上がるのか!?

 荒井敏彦(東京スポーツ):いまや地域の活性化は外国人観光客あってこそ。この時期はにぎやかなはずの小倉が寂しいもんだよ。

 岡崎翔(大阪スポーツ):新型コロナウイルスの影響で飲食店はどこも閑古鳥が鳴いてますもんね。せめてボクらだけでも飲みに行きましょうよ。

 荒井:予約なしで有名店に入れることだしな。とか言いつつ、小倉滞在5週目でオレの懐はもっと寂しい限りなんだけど。

 岡崎:さっきから寂しいばっかりじゃないですか。何か景気が良くなるネタはないんですか。

 荒井:だって共同通信杯も頭数は寂しいじゃん。で、堅い堅いって連呼してるオマエの本命は?

 岡崎:過去の勝ち馬にはGI馬が多数。ここを勝てば将来は約束されていると言っても過言ではありません。そんな出世レースに世代屈指の存在である◎マイラプソディが出走するなら当然、その勝ちっぷりが焦点でしょう。

 荒井:唯一の3勝馬にケチをつけるつもりはないけど、前走の京都2歳Sは鞍上の手腕によるところも大きかったぞ。なかなか手前が替わらなかったし。それにここまでは右回りのほうが明らかにパフォーマンスが高いよ。

 岡崎:4角での反応こそ怪しかったけど、内回りであの瞬発力ですから。粗削りな部分を残しながらの3連勝はスケールの大きさですよ。中間の追い切りで好タイムを連発してるし、ボリュームが出て黒光りする馬体も迫力たっぷり。ダービーに向けた第一関門でどんなパフォーマンスを見せてくれるか、ワクワクします。

 荒井:オレは賞金加算が至上命令の◎ダーリントンホール。いよいよ本領発揮だ。

 岡崎:札幌2歳S・3着の実績は上位ですけどね。人気を背負った葉牡丹賞(3着)を取りこぼしたのはいただけません。

 荒井:あの時は正直、六〜七分のデキ。体のバランスを修正している最中だったからな。それでも勝っておきたかったのが本音だけど、重賞にぶつけてきたのは完調に近づいた証しだ。1週前追い切りがハミに頼らない軽快なフットワーク。勝負仕上げのここで、ルメールがほれ込む走りを見せてくれるはずだ。

 岡崎:ずいぶんと熱気ムンムンですけど、ボクは▲まで。対抗はフィリオアレグロです。デビュー戦が半馬身差の辛勝とはいえ、3着にはさらに6馬身差。道中でモタモタしてあの内容だし、重馬場で上がり34秒4なら瞬発力も水準以上です。マイラプソディに迫れるなら、まだ底を見せていないこの馬しかいませんよ。

 荒井:完成度はともかく、オレも素材は評価してる。あと押さえておきたいのがココロノトウダイ。完歩が大きくて小回り向きとは思えない走りなのに、福島のきんもくせい特別を快勝。ちょうど担当者が小倉にいてさ。「腕試しだけど無欲で戦ってきますよ」ってヤル気満々だったよ。

 岡崎:シングンバズーカも侮れません。勝ち上がりまでに時間はかかりましたけど、5着以下がない堅実な走り。裏を返せば相手なりのタイプでもあるので、買い目には加えておかないと。

 荒井:京都記念も頭数は手頃だけど、こちらは一筋縄でいきそうにないムードだ。

 岡崎:ボクはやっぱり実績重視で秋華賞馬のクロノジェネシス。単純に決め手はナンバーワンですし、ひと追いごとに気合が乗ってきました。休み明けでも態勢は整っています。

 荒井:正直、年が明けてからの京都の芝はいまだに攻略法が見つからないんだけど…。開催後半なら瞬発力より好位粘り込みに分があるとみてノーブルマーズ。昨年より余裕のあるローテだし、メンバー的に道中は理想的な位置を取れそうだ。