緊急事態だ。“野獣”藤田和之(49)が、原因不明の突発性難聴に苦しめられていることを本紙に明かした。ノア29日の東京・後楽園ホール大会ではGHCヘビー級王者・潮崎豪(38)への挑戦が決まっており、不安を抱えたまま大一番に臨むことになった。

 リアルジャパン(RJ)の後楽園大会(19日)で藤田は、杉浦貴(49)と組み、スーパー・タイガー、関本大介(39)組と対戦。S・タイガーをパワーボムで沈めるや「俺たちこそがリアルだ!」と保持するレジェンド王座を掲げた。

 しかし試合中の様子に違和感があった。レフェリーはもちろん、自軍の杉浦やセコンドの声にも反応しない場面があったのだ。藤田は試合後「左耳が全然聞こえないんですよ。いや、ほんとに困っちゃって。生活にも支障? そうですよ。今日もセコンドの声は全く聞こえなかった。歓声もいつもの半分しか聞こえなかった」と告白した。

 原因は、12日ごろに発症した左耳の突発性難聴だ。医師からは「もし2週間放置していたら、そのまま聞こえなくなっていた」と言われたという。「戦いを待っている人がいるから」という理由で勧められた入院は断り、投薬と点滴による通院治療を続けている。

 原因については「分からないんですよ」としながらも「『ストレスもその一つだと思う』ってお医者さんは言ってましたけど。ストレスなんてないからなあ。強いて言えば、近所で殺人未遂事件があったことですかね。イノシシ、発砲音、不審者に続いてなので、不安な毎日は過ごしてます」と語った。

 当初よりは快方に向かっているとはいえ、29日には潮崎とのGHC戦を控える。「あ、言われてみればそんなのがありますね。う〜ん。まあ、大丈夫でしょ。聞こえなくても暴走ファイトを展開すればいい」と強気の姿勢を示しながらも、シングル2冠取りに黄信号がともったのは確かだ。