原巨人が仕切り直しの船出だ。シーズン開幕が最短で4月24日となったことを受け、原辰徳監督(61)は坂本ら主力勢をしばらく“放牧”扱いとすることを決めた。そんな中、ネックとなってきたのが今後のスケジュールだ。ただでさえ先行き不透明でフラストレーションがたまる状況下で、Gナインを悩ませているもう一つのストレスとは――。

 ペナント開幕の再延期に伴い、暗中模索の1か月が始まった。目標設定された4月上旬から開幕がさらに後ろ倒しとなったことで、選手のコンディションとメンタルの管理がより重要となった。練習試合が行われない6日までは坂本や丸ら主力選手は自主調整とし、それ以外の選手は二、三軍戦に出場させながら調整させていく方針だ。

 2度目の開幕延期でスケジュールも大幅に変更される。7日以降は相手球団との申し合わせで練習試合を組み込み、練習試合期間に設定された14日から19日までの6試合も状況に応じて柔軟に変更していくという。

 開幕日も決定ではなく、何から何まで選手たちはイレギュラーの調整を強いられる。そこへ追い打ちをかけたのが、意外にも“遠征ロス”だという。実は危機管理の一環として球団が水面下で計画していたキャンプ地での合宿プランを、ナインはひそかに期待していたのだ。

 ところが…合宿の可能性について原監督は「それはないと思いますね。こういうご時世なので、よみうりランド(ジャイアンツ球場)という施設を使うと。それ以外を使うことは禁ずるということ」とピシャリ。「宮崎、沖縄も考えたんだけど…」と語った大塚球団副代表も「相手チームがいない」と無念の表情だった。

 26日以降は東京ドームかG球場に腰を据え、練習試合もすべて首都圏で行われる予定。「4・24開幕」が実現しても、予定通りなら次の遠征は5月4日からの名古屋3連戦となる。つまりナインは最低でも1か月以上、首都圏に“缶詰め”となるわけだ。

 チームスタッフからは「選手たちにとっては遠征も生活の一部。あまりにも続けば疲労もたまるけど、1か月以上も遠征がない生活は通常ない。バイオリズムにどう影響するかね」との声も…。実際、選手間には「普段から外に出たいタイプではないから気にならないかな」と意に介さない若手もいれば「遠征に行っても宿舎から出られないでしょうけど、移動だけでも気分転換になる。いろいろ考え事をする時間になったりもしますし…。どういう感じになるか分からないですね」と肩を落とす者もいる。

 新型コロナは終息しておらず、やみくもに移動することはできない。体に染みついた移動での気晴らしも許されないGナインの苦悩は続く。