プロ復帰を目指し、インドネシアのバリ島でトレーニングを続ける新庄剛志氏(48)に対し、NPBの編成関係者がシビアな視線を向けている。現役時代は阪神、メジャー、日本ハムなどで活躍し、2006年に惜しまれつつ引退したが、昨年11月に突如、現役復帰を目指すと宣言。SNSやテレビ出演で「もう一度、あのグラウンドに立つ」と熱い思いを語り、トレーニング姿を披露している。

 とはいえ引退して14年近くがたち、いくら練習を再開したといっても年齢とブランクは重くのしかかる。ある球団の編成関係者は「我々の現場レベルでは話題にもならない。個性的ないい選手だったし、ファンを楽しませたけど、プレーヤーとしての復帰は力的に無理だし、常識的にはあり得ない。貴重な枠を1つつぶすようなことは、どこもしない」とみている。

 さらに17年、44歳で四国IL・高知に入団した“メジャー555発男”マニー・ラミレス氏を引き合いに出し「ずっと現役を続けていたラミレスですらNPB入りはかなわず、1年で帰国した。それくらい難しいこと」(同)。そのラミレス氏にも、ここへきて台湾での現役復帰プランが浮上。新庄氏とイメージがかぶる部分も多い。

 ただ、注目度の高さは捨てがたいため「存在的には面白いので、ファンサービスに生かすことを考えるフロントはいるかもしれない。マスコットのように彼がいつも球場にいれば楽しい」とエンタメ担当に推す声も出ている。

 現役時代には敬遠球サヨナラ打、投手挑戦、無謀と言われたメジャー挑戦、メッツでの初打席初安打、日本ハムや球宴での幾多の「新庄劇場」など“嵐を呼ぶ男”としてファンを魅了してきた。今回も「新庄なら何かやってくれそう」「コロナを吹き飛ばして」とミラクルを期待するファンの声は絶えない。

 一部で近日中にも帰国を目指しているとも報じられた新庄氏が、この“逆境”をどう乗り越えるのか。注目するしかない。