【武田修宏の直言!!】新型コロナウイルスは本当にスポーツの風景を大きく変えてしまった。日本のサッカー界にとって一番気がかりなのは、プロであるJリーガーの今後はもちろんなんだけど、そこを目指すはずだった大学生や高校生、さらには育成年代の将来なんじゃないかな。

 Jリーグは再開時期を模索しているとはいえ、無観客試合がしばらく続く可能性が高いことを考えると、大幅な収入源は避けられない。となれば年俸の高い選手がどんどん契約を切られ、各クラブは年俸の安い若手中心の編成になる。同時に、大卒や高卒新人の獲得も厳しくなる。大学リーグの中断やインターハイの中止で進路が決められない選手にとっては、本当に厳しい状況だ。

 サッカーにとって、育成が停滞してしまうことほどマイナスなものはない。極端な話、カネはないクラブでも育成がしっかりしていれば立て直すことはできる。でも、育成ができないとクラブは将来のビジョンを描けない。だから今、日本のサッカー界がやらなきゃいけないことは、目標を失った大学生や高校生の救済なんだよ。

 そこで、こうした大学生、高校生を集めて1〜2チーム編成し、来季のJ3に参戦させるというプランはどうだろう。これがかなえば、就職先を探したい選手にとってはアピールの場ができるし、新卒選手が欲しいクラブも有力選手のチェックができる。2014、15年には各クラブから選手を集めたU―22選抜もあったのだから、こんなチームを組み込むことは難しくないはず。大学生や高校生の選抜チームを参戦させることは、今年1年の空白で見逃されそうな原石の発掘という部分でも、プラスに働くはずだよ。