新型コロナウイルスの影響で約3か月半遅れの開幕となった女子ゴルフの国内ツアー「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC=パー72)で5季ぶりの優勝を果たした渡辺彩香(26=大東建託)は、試合後の優勝インタビューで時折涙を見せながら喜びを語った。

 2015年月の「樋口久子Pontaレディス」以来の通算4勝目に「長かったですね」。勝因については「ショットが4日間通して良くて、今日が一番ショットが良かった。欲が出そうなところを抑えて、自分のプレーに集中できた」と話した。優勝を意識したのは「ボートを一切見ていなくて(無観客で)歓声とかもないですし、試合の展開も全然わからなかったんで、初めて意識したのは終わって(鈴木愛との)プレーオフが決まった時」だという。

 当初3月にツアー開幕予定から新型コロナウイルス禍で約3か月半も開幕が遅れた。渡辺は「自分の状態は3月からずっと良かったんですけれど、試合ができないという状況の中でアースさんがいろんなリスクを背負って試合をやってくれて。いつ試合が始まってもいいようにずっと準備はしてきた。いい準備をして試合を迎えることができた」と話す。

 約5年ぶりの優勝への苦労を問われると「ここ2、3年はけっこう苦しかったんで…」と声を詰まらせ「本当に、自分以上にみんなが私のことを信じてくれたんで、それがすごくうれしかったし、それに応えられて良かったと思う」。

 今後の目標には「もともと東京五輪に向けて頑張りたいという気持ちがあったので、そこに向けて遠い道のりですけど、頑張りたい。開幕戦で勝つというすごくいい流れをつくることできたので、年間通して1番になれるように頑張りたい」と言い、1年延期となった東京五輪出場と賞金女王取りを掲げた。

 最後はファンに向けて「ここ数年苦しかったんですけど、本当に多くのファンのみなさんに支えられて頑張ってこれた。また試合を見に来てもらえるようになっても、いいプレーをたくさんしてみなさんを盛り上げられるような選手になっていきたい」とメッセージを送った。