【フロリダ州オーランド29日(日本時間30日)発】WWEのロウ大会で〝女帝〟ことロウ女子王者のアスカ(38=華名)が、WWE王者ドリュー・マッキンタイア(35)と初の王者混合タッグを結成。次回PPV大会「エクストリーム・ルールズ」(7月19日)で挑戦を受けるサーシャ・バンクス(28)、ドルフ・ジグラー(39)組と前哨戦を行うも、アスカがサーシャに3カウントを奪われる失態を演じてしまった。

 大会冒頭では両王座戦の調印式が行われたが、いきなりアスカとサーシャ、さらにはサーシャとWWEタッグ王座を保持するスマックダウン(SD)女子王者のベイリー(31)を巻き込む大乱闘となる。サーシャはハイヒールを脱ぎ捨て裸足で王者を蹴り上げ、進行役のサモア・ジョー(41)も制止できないほどのカオス状態となった。

 レフェリー5人がようやく制止すると、乱れたテーブルとイスを設置し直す間もなく、WWE王座戦で戦う2人が登場。調印証にサインするとテーブルに座ったままお互いを挑発し始めた。ところがジグラーが話している最中に、アスカのフラストレーションが爆発する。

「やかましい、やかましい。お前ら、何グチャグチャ話しとんねん。ええかげんにせえよ、ハッハ〜!」と怒鳴るや、一気に調印証にサインしてしまう。天下のWWE王者も女帝の勢いに押されて、ぼう然とするのみだった。

 直後にサーシャが王族のような特大の紫色の宝石を施した印鑑を調印証に押して「私が2冠王になってこの会社のすべてを制するわ!」と豪語するや乱闘が再開。アスカは蹴りで挑戦者を蹴散らすと、マッキンタイアは必殺のクレイモア(ランニング式シングルドロップキック)のポーズでジグラーを威嚇。メインでの前哨戦混合タッグマッチが緊急決定した。

 まずWWE王者が登場して、アスカが後にリングイン。とんでもなく豪華な光景だ。試合の先頭はマッキンタイアとジグラー。挑戦者がタックルに入ると王者は抱え上げてチョップを叩き込む。2分過ぎ、アスカとサーシャに代わると、女帝はキックを決めた後、スタンドから強引にアスカロックへ持ち込もうとする。ここでジグラーがカットに入るも、WWE王者がビッグブーツで阻止。序盤は王者組の呼吸がピタリと合う展開となった。

 6分過ぎには女帝が飛びヒザ蹴り、ヒップアタック、ジャーマン、閃光魔術弾の波状攻撃。しかしここで解説席のベイリーがかく乱行為に出てアスカのペースを乱す。サーシャは右ストレートからダブルニーを叩き込み、サーフボードストレッチで必殺のバンク・ステートメント(バックスタバーからのクロスフェースロック)への布石を打つ。それでもアスカは両ヒザでの顔面砕きを見舞って、何とかマッキンタイアにタッチした。

 王者はフロントスープレックス、最上段からの手刀、さらにはフューチャーショックDDT(ダブルアーム式スナップDDT)を狙うも、ここでサーシャがリングに入ってクレーム。さすがのWWE王者も女子には手を出せない。ジグラーを場外に放り投げるも、攻撃の手はストップしてしまった。

 チャンスと見たアスカは背後から忍び寄り、側頭部へのハイキックを叩き込むも、サーシャは丸め込み連打からクロスフェースロックで返す。アスカは上体を反転させてアスカロックに入るが、何とサーシャはさらに強引に丸め込んで、3カウントを奪取した。

 ベイリーは解説席から飛び出してサーシャを抱きしめて祝福。ジグラーも満面の笑みで勝利の雄たけびを上げる。前哨戦を制した挑戦者組は、まるで本番で勝ったようなお祭り騒ぎとなった。王座戦本番まであと20日。果たしてアスカとマッキンタイアの巻き返しはなるのか。

「エクストリーム・ルールズ」は日本時間7月20日、WWEネットワークで配信される。