なかなかエンジンがかからない。ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(35)は30日の日本ハム戦(札幌ドーム)で3打数無安打に終わり、4試合連続ノーヒット。25日の西武戦での2打席連発でお目覚めかと思われたが、そこから19打席無安打と低空飛行が続く。開幕からの10試合で打率1割6分7厘、2本塁打、3打点とサッパリだ。

 この日は長谷川が4番に座り、バレンティンは移籍後初めて5番に下がった。首脳陣の一人は降格の理由について「バレは今、いろんなことを考えていると思うが、思いきって振ってほしい。長谷川にはしつこさがあって、相手にボールを投げさせられる打者。長谷川の後ろに置くことで、バレも球をより見られるから」と説明。先の西武6連戦では守備にこだわりのある本人の意思を尊重し、2試合で左翼に起用するなど、あの手この手で大砲の蘇生を促そうと必死だ。デスパイネ、グラシアルのキューバ組は新型コロナ禍による入国制限で依然として来日の見通しが立っていないだけになおさら。試合前練習で工藤監督が直々に声を掛ける機会も多い。

 この日の第1打席、2回無死二塁の場面では自らの意思で進塁打(二ゴロ)を選択。これには工藤監督も「走者二塁の場面ではチーム打撃をしてくれた」と言いつつ「彼には自分の打撃をしてもらいたい。また、彼の長打なり本塁打というのを期待したい」と注文をつけた。

 開幕前に圧倒的V候補と目されていたソフトバンクだが、3勝6敗1分けで5位。60発男の覚醒が待たれる。