もったいない――阪神・矢野燿大監督(51)ら虎首脳陣に、ベンチ内での「マスク着用」を勧める声がライバル球団から上がっている。新型コロナウイルス感染防止だけでなく、球団のグッズ収益に貢献できる一石二鳥の効果が見込めるからだ。

 今季は試合中のベンチでも通訳、トレーナーなどのチームスタッフは原則、マスク着用が義務。指示を出す立場の監督、コーチ陣や選手は対象外だが、中日など数球団は首脳陣も試合中にマスクを着用している。

 この「マスク姿の男たち」がファンに大好評。今季は6月19日の開幕から無観客試合が続いており、今月9日までファンが楽しめるのはテレビやネット中継による試合観戦のみ。そこで見かけたオリジナルのマスクに興味津々で「これと同じマスクが欲しい」との声が全国各地で上がっているわけだ。

 阪神も公認グッズとして、球団ロゴやユニホーム柄をあしらったマスクを発売中だが、首脳陣はここまでマスクを着用せず試合に臨んでいる。他球団の営業関係者からみれば〝宝の持ち腐れ〟で「マスク自体が必需品というだけでなく、試合に見に行きたくても、行けないファンにとっては、それを購入して日常的に着けることで、応援できているというある種の連帯感を持てる。マスクをした監督やコーチの姿が購入につながる可能性は大いにあります」。

 実際にヤクルトではユニホーム生地と同様の素材でオリジナルマスクを製作し、注文が殺到。生産が追いつかず、ファンの手元に届くのは2か月待ちという。今年ならではの現象だろうが、盛り上がりを見せている球界の「マスク特需」を逃す手はない!?