「平成の怪物」の終焉が近づいてきたのか。14年ぶりに古巣復帰した西武・松坂大輔投手(39)が5日に「脊椎内視鏡頸椎手術」を茨城県内の病院で受け、12日に退院した。復帰までには2〜3か月を要する見込み。関係者は「本人は今季後半の復帰を目指して前向きにリハビリに取り組んでいる」と、すでに復帰へと動きだしていることを明かした。

 9月に40歳を迎える松坂に残された時間はあまりにも少ない。手術はレッドソックス時代の2011年にトミー・ジョン手術、ソフトバンク時代の15年に受けた右肩手術に続いて3度目。暗転の始まりは09年3月に侍ジャパンが連覇を果たし、松坂自身が2大会連続MVPに輝いた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にあった。

 レッドソックス3年目だった松坂はこの大会前、1月の自主トレ中に股関節周りの右足内転筋を痛めた。しかし、それを周囲に知らせることなくWBC、シーズンとプレーし続け、自己解決しようとした男気が結果的にアダとなる。ヒジ→肩→右ヒザ→頸椎など、どこかをかばうことで悪循環に陥り、09年以降の松坂は29勝33敗(NPB6勝5敗)、防御率5・10と「斜陽期」を迎えた。

 松坂は右肩手術から復帰を目指していたソフトバンク時代の16年の春季キャンプで「これだけ長くプレーしていて(2度の手術は)少ない方なんじゃないですか」と状況を前向きにとらえていた。それから4年後、3度目の手術を終えた今回も野球に対する情熱は冷めるどころか「とても前向きで今は(シーズン)後半の復帰登板だけを目標にしている」(関係者)という。

 前回手術時と同様、ネットを中心に本人への心ない誹謗中傷が今も広がり続ける中、現役引退後は指導者などの道は選ばず野球の現場からスパッと身を引く考えの松坂はどのように〝プロ野球選手としての最後〟を迎えるのか。