原巨人がまたもや球界を仰天させた。原辰徳監督(61)が長嶋茂雄終身名誉監督(84)を抜く球団単独2位となる監督通算1035勝を挙げた14日の広島戦(マツダスタジアム)の試合前、4年目右腕・高田萌生投手(22)と楽天の4年目左腕・高梨雄平投手(28)のトレードが発表された。池田駿投手(27)とウィーラー内野手(33)からわずか3週間での同球団間の電撃トレードにライバル球団からは「(DeNAに移籍した)平良の二の舞にならないか?」と心配の声が上がった。 

 昨季4勝7敗1分の苦手マツダで岡本が9戦ぶりとなる6号3ランを放つと先発・菅野が5回無失点。7―2の快勝で連敗を4でストップさせ首位に返り咲いた。

 ミスター超えとなる球団歴代2位の1035勝目にも原監督は「いろんな先輩たち、あるいは今の現役選手にも感謝です。まあ振り返るのは自分がユニホームを脱いだ時に振り返るかな」とあくまで通過点とした。

 その一方で「まさか高田が出されるとは」と一軍スタッフが騒然となるなど、チーム内の話題をさらったのが試合前の電撃トレードだった。

 高田は2016年ドラフト5位で岡山・創志学園から〝松坂2世〟として入団。同期の左腕・大江と「強化指定選手」として大事に育てられた。ファームでは18年に投手3冠に輝くと昨季も6勝でチーム勝ち頭と未来のGローテを担う期待株。昨オフには球団が古川とともにプエルトリコに武者修行に出していた。

 大塚球団副代表編成担当は「このままいくとリリーフ陣が投壊してしまう。今の内に手を打とうと」と変則左腕獲得の意図を説明。ホープ流出には「次期ローテーションピッチャーだから結構、悩んだが高田はもう少し、時間がかかる。楽天に行って大化けする可能性もあるので、だったら本人のため」と苦渋の決断とした。

 また左腕・池田を出した球団からの左腕獲得に「(高梨の)実績は申し分ない。防御率も3年間で1点台。右(打者)も抑えている」と一軍即戦力を求めたという。

 だがライバル球団からは「平良の二の舞にならないか?」と指摘する声が…。平良拳太郎投手(25)は16年オフ、現4番の岡本らとのプエルトリコ武者修行から帰国直後に山口俊のFA人的補償でDeNAに移籍した。右腕は今季は4試合に先発し2勝1敗、防御率1・08とローテの柱として活躍している。

「高田は将来、10勝できる投手。人的補償とトレードの違いはあるけど、ドラ5から高卒4年目まで育てたのも平良とまったく同じ。将来のローテ候補を次々に流出させて巨人は本当に大丈夫なのか?」(セ球団編成関係者)と心配する声まで聞こえて来た。

 将来のローテよりもすべては今年の勝利のため。原巨人がなりふり構わずリーグ2連覇、日本一奪還へ向けひた走る。