パラグアイ撃破の裏で出番なしの本田はブ然…

パラグアイ撃破の裏で出番なしの本田はブ然…

【日本代表ドキュメント BLUE侍の挑戦】日本代表担当の渡辺は「歴史が変わる一日になったかもしれないな」と思わずにはいられなかった。4―2で快勝したパラグアイ戦。W杯前最後のテストの一戦で勝利した意義は大きいが、それよりも渡辺が気になっていたのは、出番のなかったMF本田圭佑(32=パチューカ)だ。

 試合中はトップ下争いのライバルになっているMF香川真司(29=ドルトムント)のはつらつとしたプレーをベンチからぶぜんとした表情で眺めていたが、出場機会はなかった。試合後には熱戦を終えたスタジアムで控え組中心のミニゲームなどで調整。香川の活躍やチームの盛り上がりを見て何か思うところがあったのだろうか。取材エリアでは視線を落としたまま、無言で通り抜けた。

 思い返せば、4月末に他の代表選手よりひと足早くシーズンが終了したため実戦から遠ざかり、国内合宿までの調整に苦心した。ただでさえ年齢によりコンディション調整が難しくなる中、8日のスイス戦では不安が的中。運動量もなく、ミスを連発。シュートの精度も欠き、何度もチャンスを潰した。

 そんな中でライバルの香川が活躍し、レギュラー争いは崖っ縁に立たされた。くしくも主将のMF長谷部誠(34=Eフランクフルト)が「今回、チャンスがなかった選手が試合に出て、内容も結果も出たのはチームにとって大きい。監督も悩むだろうし。すごく大きな試合だったと思う」と指摘した。

 激動のスタメン争いの中で本田の存在感は一気にかすんでしまったが“オレ様”に現状を打破する奥の手はあるのか。渡辺は「この日のことはしっかり書き残しておこう。いよいよ面白くなってきたな」と胸の高鳴りを感じていた。

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