男子テニスの4大大会「全仏オープン」(パリ)の2回戦で、世界ランキング35位の錦織圭(30=日清食品)が同74位のステファノ・トラバフリア(28=イタリア)に4―6、6―2、6―7(7―9)、6―4、2―6で敗戦。初戦に続くフルセット、4時間近い死闘となったが、2回戦で力尽きてしまった。

 初戦と同じ屋外の第14コートに登場した錦織。この日も気温19度とやや肌寒く、故障していた右ヒジにはサポーターを着用した。錦織のサービスゲームから始まった第1セットは序盤でフォアのミスが立て続き、いきなりブレークされる展開。第6ゲームでブレークバックしたが、直後の第7ゲームで再びブレークされ、終始相手に先行される形でセットを落とした。

 第2セットは徐々にキレを取り戻した。ファーストゲームでブレークポイントを握られたが、何とかしのいでキープ。ダブルス元世界1位のマックス・ミルヌイ・コーチ(43)と取り組んでいるネットプレーが高確率で決まり、得意のバックのウイナーも出るようになった。第4ゲームをブレークし、自身のサービスゲームを一度も落とさず、第8ゲームもブレークして2セット目を奪った。

 第3セットは大接戦。ファーストゲームで先にブレークを許し、その後は互いにキープを続けた。錦織は随所にリターン、ドロップ、ウイナーを決めるが、相手も崩れない。第8ゲームでようやくブレークバックし、そのままタイブレークに突入。ここで3度のセットポイントを握ったが、攻めきれず。最後は3連続ポイントを奪われ、このセットを落とした。

 後がない第4セットでは右肩をしきりに気にするしぐさを見せた。第5で先にブレークした後、メディアカルタイムアウトを取ってトレーナーに右肩をマッサージしてもらい、顔をしかめる場面も。その後、第7ゲームもブレークした錦織は2度目のサービングフォーザセット(キープすれば勝利)となる第10ゲームをキープして、ファイナルセットにもつれた。

 錦織が大得意とする最終セットは、第2ゲームで先にブレークされる展開。体力が消耗しはじめ、ラリーで力負けするシーンも目立ってきた。第6ゲームもブレークされ、1―5と絶体絶命の第7ゲームでは会心のリターンエースを決めるなど、崖っ縁で踏みとどまった。しかし、直後の第8ゲームはデュースの末にブレークされ、3時間53分の激戦に敗れた。

 右ヒジの故障とコロナ感染などで長期離脱していた錦織。3大会を経て今大会へ乗り込んできたが、完全復活はまだ先のようだ。