巨人・菅野智之投手(31)が痛い星を落とした。自身14勝目(1敗)をかけた24日の阪神戦(東京ドーム)に中10日で先発。疲労回復と、日本シリーズを見越した先発ローテーション再編による登板日変更で休養も十分だったが、まさかのアクシデントが発生し、7回2失点で降板となった。打線の援護も乏しく1―2で敗れ、菅野に2敗目がついた。

 1―1で迎えた7回だった。イニング間の投球練習を突如取りやめた菅野は、おもむろにマウンドを降りるとベンチへ戻った。場内が騒然となる中、すぐにマウンドに戻ってきたものの、右手を気にする仕草だけは隠そうにも隠せない様子だ。

 それでも表情だけは一つも変えずに臨んだ7回だったが、制球の乱れは修正しきれなかった。二死一、二塁のピンチを招くと、9番代打・原口に外角直球をセンター前へ運ばれ、勝ち越しのホームを許した。失点はこれだけでしのいだが、突然の不運に、菅野はベンチで無念の表情。この回でマウンドを降りた。

 試合後、原辰徳監督(62)は、自身の右手を見ながら「なんか『つる』みたいな」と説明。宮本投手チーフコーチは、右手の人差し指と中指の付け根付近がつったようだと補足しつつ「でも、今(本人に状態を)聞いたら何ともないということなんで」と、今後に支障なしとした。菅野も試合後、球団を通じ「2点目に関しては防げることができたと思うので、その辺は突き詰めていきたい。次の登板もしっかりと調整して万全な状態で臨みます」とコメントした。

 まずは一安心といったところだが、痛いのは中日・大野雄とデッドヒート中の「沢村賞」争いだ。勝ち星こそ、開幕13連勝をマークした菅野に分があるが、大野雄は10勝5敗ながら10完投(菅野は3完投)、防御率も1点台に突入し、現在45イニング連続無失点中と〝無双モード〟に入っている。

 リーグ優勝は間違いないだけに、投では菅野、打では岡本、2人の個人タイトル争いも目が離せない。