【宝塚記念】キタサンブラックは最強横綱! 清水久調教師が明かす成長の理由

【宝塚記念】キタサンブラックは最強横綱! 清水久調教師が明かす成長の理由

【宝塚記念(日曜=25日、阪神芝内2200メートル)稲富菜穂のだいじょばない特別編】JRAの上半期を締めくくる大一番、第58回宝塚記念が5日後に迫った。有力候補の回避で戦況はファン投票1位・キタサンブラック「1強」の図式。今年はGI・2連勝とまい進する現役最強馬に死角なし!?「だいじょばない」(通常木曜掲載)で注目の人物を直撃してきた“競馬界の女神”稲富菜穂は、同馬を管理する清水久詞調教師(44)の胸中に迫った。

 稲富菜穂:まずは2年連続ファン投票1位おめでとうございます。

 清水久詞調教師:10万を超える票をいただいて、本当にありがたいですね。サトノダイヤモンドが出ないということでそれなりに予想はしていたんですけど、やっぱりうれしいものですよ。

 稲富:そのサトノダイヤモンドに天皇賞・春でリベンジを達成しました。レースを振り返ってください。

 清水久:いい状態で無事に当日を迎えられて、自信を持って送り出すことができました。距離も長いので気分良く折り合って行けたらと思っていましたが、落ち着いて走れていましたね。

 稲富:ディープインパクトのレコードを更新しての優勝です。

 清水久:すごい時計でしたね。豊ジョッキーも「ディープの記録は破られないと思っていたけど」とビックリしていました。ホントにすごい馬です。

 稲富:この馬の強さの秘密はどこにあるんでしょうか?

 清水久:健康で丈夫なところですかね。しっかり稽古を積めて、ローテーション通りに使えるというのは大きい。

 稲富:一日坂路3本の調整が話題になってましたが、これをほかの馬がまねしたら、やっぱり難しいものですか。

 清水久:ハードだと思いますよ。ひと追いごとにひと息入れるけど、それでもしんどい。うちの厩舎でも坂路3本の調教をしたのはキタサンブラックが初めてですから。

 稲富:そうだったんですね。

 清水久:だから不安もありました。最初に(調教から)帰ってきた時は大丈夫かな、という感じだったしね。でも、すぐにケロッとなって。よし、これなら大丈夫だと。

 稲富:どうしてこの調教をされようと?

 清水久:ひと言で言うと、とにかく鍛えたかったから(笑い)。

 稲富:昨年に取材させていただいた時は、キタサンブラックを無口な番長タイプとおっしゃってましたが、この一年で変化はありましたか?

 清水久 そうですね、番長から大将に…いや、横綱ですね。いまや厩舎を引っ張ってくれる存在です。

 稲富:わお。この一年で大きく成長したんですね。

 清水久:もちろん。昨年の宝塚記念(3着)と比べても数段パワーアップしています。

 稲富:今年は大阪杯がGIになりました。ローテーションは昨年と同じでも、違いはありましたか。

 清水久:調整も変わるし、気持ちの面でも変わります。GIを使う以上、大阪杯が叩き台という意識は全くなかったし、しっかり結果を残すつもりで仕上げました。その分、タフなローテになりましたが、その中で結果を残してくれているのだから、ホントにすごい馬です。

 稲富:前走後の調整はいかがです?

 清水久:さすがに疲れもあったし、体も細くなっていたので少し休養を入れて回復させました。(体の)戻りは早かったし、そのあたりの能力も優れていますね。いい状態で帰厩して、ここまで思い通りの調整ができています。

 稲富:宝塚記念を勝てば、賞金王(※1)も見えてきます。

 清水久:まずは目の前の一戦一戦に集中していくだけですが、無事にいけばチャンスがあるかもしれませんね。ただ賞金は別にしても、キタサンブラックが歴史的名馬の域に入ってきたというのは言えると思います。

 稲富:秋には海外のレースにも登録(※2)されてます。

 清水久:決定ではないけど、準備はしていますよ。パワーがあるし、どんな競馬でもできる。輸送も問題ないので挑戦してみたい気持ちはあります。

 稲富:北島三郎さんとはどんな話を…。

 清水久:とてもファン思いのオーナーですよ。職業を極められた方ですし、ファンあっての自分だということを教えていただきました。こうやってお会いする機会が増えたのもブラックが活躍してくれたおかげですね。

 稲富:余談なんですが、北島三郎さんの歌でお気に入りの曲はありますか?

 清水久:やっぱり代表曲の「まつり」ですかね。自分もいつかどこかで歌いたいと思っているんですけど、なかなか難しくて。

 稲富:えー、ぜひ聞かせてほしいです。
 
 清水久 いやいや、みんなの前じゃないですよ(笑い)。普通にカラオケとかの話で。

 稲富:すみません、話がそれてしまいました。最後に宝塚記念への意気込みをお願いします。

 清水久:前走後も無事にきていますし、何とかファンの期待に応えたいと思っています。

※1=春の天皇賞Vでキタサンブラックの獲得賞金は歴代5位(13億4413万9000円=別表参照)。もし宝塚記念を勝てば、1着賞金1億5000万円を加算して2位に浮上。さらに褒賞金(同年の大阪杯→天皇賞・春→宝塚記念の3競走V馬)2億円も獲得する。世界の賞金王テイエムオペラオーを抜くのは時間の問題だ。

※2=10・1仏GI凱旋門賞(シャンティイ競馬場=芝2400メートル)を視野に入れるキタサンブラック陣営は、9・9愛GIチャンピオンS(レパーズタウン競馬場=芝2000メートル)に登録済み(大阪杯Vで優先出走権あり)。秋のレースの選択肢のひとつになっている。

〈取材後記〉いやぁ、キタサンブラックの強さは分かっていたつもりでしたが、改めてじっくりとお話を聞かせていただいてさらにため息…。強過ぎですってば! 今回の取材で久しぶりにキタサンブラックの近くで写真を撮らせてもらいましたが、あいにく食事中。それでも2人でポーズを決め、清水先生が「正面向いてね」と言うと「今ごはん中だー!」と怒るブラックさん。オンオフの切り替えが素晴らしい? まだまだ強くなるブラックさんから本当に目が離せません!

☆いなとみ・なほ=1990年12月16日生まれ。関西在住のタレントとして幅広く活躍し、現在はKBS京都の「競馬展望プラス」、ABC「おはよう朝日です」に出演中。彼女が取材した馬が激走することが多いことから、一部のトレセン関係者から「競馬界の女神」と呼ばれている。

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