青森県東北町は14日、町が事務局を務める外郭団体の口座から計145万円を着服した税務課の男性課長補佐(55)を懲戒免職処分にしたと発表した。処分は10日付。男性は7日に着服した全額を返済した。

 着服していたのは、県と同町を含む近隣5町村で構成する「北部上北地区広域営農団地農道整備事業推進協議会」の預金。口座の通帳や印鑑が行方不明であることが昨年発覚したことから、町が調査していた。

 男性課長補佐は2008年3月まで建設課に在籍し、同協議会を担当。福祉課に移った後の同年9月から09年4月までの間に5回にわたり現金を引き出していた。通帳は後任に引き継がず、自身で持ち出していた。

 昨年12月に男性課長補佐を聴取したところ、着服を認めた。引き出した金は「身内の借金の肩代わりに使った」と説明しているという。通帳や印鑑は紛失したとしている。

 東北町では昨年4月にも、外郭団体の口座から290万円余を着服したとして、町民課の女性職員が懲戒免職処分となっている。

 14日に町役場で記者会見した蛯名鉱治町長は「職員としてあるまじき行為。10年前の事案ではあるが、結果として1年間で2人の懲戒免職となった。本当に申し訳なく、町民と関係者の皆さんにおわび申し上げる」と陳謝した。

 北部上北地区広域営農団地農道整備事業は1990年度から2007年度にかけて行われ、約13キロが完成している。協議会の預金は関係5町村が拠出した負担金で、事業推進の要望活動などに充てるものだった。

 昨年6月に金融機関から通知があり、協議会名義の口座に約15万円の残高があることが判明、通帳や印鑑が行方不明となっていることが分かった。事業完了後も協議会は解散されず、東北町も解散の有無そのものを把握していなかった。今回の不祥事を受け、町側は20日に協議会の総会を開き、解散手続きと残金の精算を行うことにしている。