青森県東通村の各集落で15日、小正月を飾る伝統芸能「田植え餅つき踊り」が行われた。集落の女性たちが神社や家々を回ってたおやかに舞い、今年一年の五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安全を祈願した。

 石持地区の婦人会のメンバー8人は午前、集会所で支度を整え、角巻きを羽織って地区総代の笹竹重則さん(68)の家へ向かった。玄関で田植え唄の口上を述べた後、色鮮やかな衣装をまとった女性たちが、小さな臼の周りで輪踊り。軽快な拍子に合わせて、杵(きね)で餅をつくしぐさを交えた舞を披露した。15日は1日いっぱいかけて、集落の家々を回った。

 重則さんの妻で婦人会長の笹竹慶子さん(65)は「石持には、田んぼも海もあるし、牛もいる。地域みんなの幸せや繁栄を願う思いを込めた」と話した。

 重則さんは「郷土芸能は東通村の一番いいところ。地域が守ってきた文化を大切にしなければいけない」と語った。