農林水産省が15日発表した2018年の都道府県別農業産出額によると、青森県は前年比3.8%(119億円)増の3222億円で、15年連続で東北1位となった。畜産の産出額が減ったものの、コメやリンゴが上昇したことなどから4年連続で3千億円を突破した。

 青森県の18年農業産出額は過去20年間で最も高く、全国順位は愛知県と入れ替わる形で、前年から一つ上がって7位となった。

 産出額全体の28.1%を畜産、25.9%を野菜、25.7%を果実、17.2%をコメが占めた。部門、品目別にみると、リンゴは784億円で前年比4.7%増。生産量の増加が主な要因とみられる。野菜は同7.2%増の836億円。全国的な品薄により根菜の価格が上昇した。

 野菜の内訳をみると、ニンニクが同5.3%減の180億円、ヤマノイモ(主にナガイモ)が同6.5%減の143億円。ゴボウは同25.7%増の93億円、ダイコンは同11.1%増の90億円だった。

 コメは同7.8%増の553億円。国による生産調整(減反)が18年産から廃止されたものの、需要に見合った生産量となり米価が上向いた。

 一方、畜産は1.1%減り905億円。豚が同8.5%減の216億円、鶏卵が同7.2%減の193億円だった。全国的に生産量が増えたことで価格が下がったという。

 青森県は農家の減少や全国的なコメの需要減などを背景に、農業産出額は1994年の3575億円をピークに減少傾向にあった。ただ、近年はコメから収益性の高い野菜への転作が進んだことなどから、産出額は好調に推移している。

 三村申吾知事は「安全・安心で品質の高い農産物を生産し、積極的に売り込む『攻めの農林水産業』を着実に進めていく」とコメントした。

 全国の農業総産出額は前年比2.7%減の9兆1283億円。都道府県別では北海道が1兆2593億円でトップ、鹿児島県が4863億円で2位、茨城県が4508億円で3位だった。