東京五輪カヌースラローム競技のイタリア代表チームが事前合宿を行う青森県西目屋村で、こぎんの技を使った国旗作りが始まった。村全体でイタリアチームを応援するムードを盛り上げようと村教育委員会などが企画、14日夜に村中央公民館で参加希望者向けの説明会を開いた。約10センチ四方の布に赤、白、緑の3色の糸で模様を刺し、布をつなぎ合わせて旗にする。村民や村で働く人を中心に制作に励み、6〜7月に合宿で村を訪れる予定の選手団に贈る。

 企画を提案したのは、村でカヌー振興に携わる元地域おこし協力隊員の木立恭子さん(49)。木立さんは「ホストタウン事業をカヌー関係者だけで完結させたくない。一人でも多くの人に参加してもらい、村全体でイタリアチームを応援したい」と話している。

 1枚の国旗には縦5枚、横9枚の計45枚の布を使う。横約90センチ、縦約54センチのサイズになる予定で贈呈用と村内掲示用の2枚作る。

 同村は、弘前市の西側や中津軽郡一帯で作られた「西こぎん」の発祥の地。国旗制作で刺す模様も、古作の西こぎんでよく用いられた「止マラズ」などを選んだ。末広がりで縁起がいいとされる「フクベ(ひょうたん)」や一直線に前進する「だんぶりこ(トンボ)」なども想定している。

 説明会では、約30人が弘前市のこぎん作家・佐藤陽子さんから刺し方のこつなどを教わった。参加した飛内麻木子さん(34)=弘前市=は「せっかく西こぎん発祥の地にいるので、刺し方を覚えたい。きれいな模様を見て、こういう文化があるんだということをイタリア選手団に知ってもらいたい」と話した。

 国旗作りについての問い合わせは村教委(電話0172-85-2858)へ。