青森県むつ市の菓子日用雑貨卸問屋・中野商店が、倉庫や店舗の空きスペースを利用して、昭和や平成初期に取り扱っていた商品類をコレクション、展示している。スペースの名前は「田名部の昭和基地」。中野昌勝代表(58)は「人目に触れるだけで、物が喜んでくれるよう」と誇らしげだ。

 めんこやかるた、すごろく、くじ。表紙にキャラクターが描かれたノート。商品宣伝用の看板や幕。「数え切れない」(中野代表)ほどの品が倉庫に所狭しと並んでいる。中野代表や家族が自宅で使っていた家財道具、雑誌、レコード類のほかフリーマーケットなどで買い求めたレトロ品もある。

 中野商店は1951(昭和26)年創業。61年に現在地へ店と倉庫を建てた。かつては倉庫にぎっしりと品物が積まれていたが、時代の流れとともに、徐々に空きスペースが増えてきた。

 この空間を「田名部の昭和基地」としたのは4〜5年ほど前。昭和の東京下町を描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズから刺激を受け、中野代表は「空きスペースで昔の品を展示すれば喜んでもらえるのでは」と考えた。コレクションの存在を知り、家に眠っていた品を譲ってくれる人もいるという。

 問い合わせがあれば一般の見学を受け付けている。中野代表は「見学した人が、懐かしさを感じたり、思わぬ発見をしてくれるだけで満足です」と話している。

 中野商店の連絡先は、電話0175-22-2560。また、青い森信用金庫下北営業部は2月下旬から3月いっぱいまで、むつ市の同営業部で中野商店のコレクションを借りたロビー展を予定している。