青森県七戸町にある縄文前、中期の集落遺跡「二ツ森貝塚」により親しみを持ってもらおうと、町教育委員会世界遺産対策室が、土器片に似せたクッキー「縄文ドッキー」作り教室を開いた。地元の子どもたちや親子連れが参加し、5千〜4千年前の土器のかけらの色、形を再現した風変わりなクッキー作りを楽しんだ。

 8日の午前・午後、町中央公民館で開かれた。講師は「おかし作り考古学者ヤミラ」を自称する研究者の下島綾美さん(神奈川県在住)。青森県で遺跡や出土品をイメージしたパンをプロデュースするなど、世界遺産登録に向けたPRにも一役買っている。

 午前の教室には天間林小学校3〜6年生15人が参加した。土器片が児童一人一人に割り当てられ、断面の様子や文様、色を観察して特徴を書き留めた。ヤミラさんがデモンストレーションを実演、ココアパウダーで色付けし、小さな縄や竹串で模様付けを行った。

 児童は生地を延ばして形を整え、着色を施し、砂粒を表現するくるみをまぶすなどして土器片そっくりとなるよう作業し、約1時間後に焼き上げて完成させた。6年の齋藤彩可さん(12)は「模様付けが難しかったが楽しかった。味もおいしい」と話した。

 ヤミラさんは「子どもたちが縄文人の気持ちになって作業できたかなと思う。(ドッキー作りを通じ)素晴らしい遺跡についてのいろいろな楽しみ方を伝えられたら」と語っていた。教室は二ツ森貝塚ジュニアボランティアガイド養成講座の一環として開かれた。