青森県弘前市は14日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。総額は774億8千万円で、19年度当初比7億5千万円(1.0%)増だった。市民生活、生活環境の向上に向けた対策を重視、22年度早期の開設を目指し建設工事が始まる新中核病院の整備事業費補助金20億円や、赤字経営が続く弘南鉄道の運行費補助などの活性化事業費5212万円を盛り込むなどしたため、前年度を上回った。

 歳入は、税率変更により法人市民税が減少し、市税は3億1730万円(1.6%)減の197億659万円。自主財源比率は1.2ポイント減の33.9%。

 歳出では、会計年度任用職員の期末手当を計上したことなどから、人件費は4億8007万円増となった。20年度末の地方債残高見込みは、19年度末の残高見込み額から14億2220万円減って859億4554万円。

 市総合計画に掲げる将来都市像の実現に向け、(1)市民生活の向上(2)人口減少が進んでいく中での地域課題(3)「次の時代を託す人材」の育成(4)AI・IoT・RPAなどの先進技術の活用−を特に重点的に取り組む事項として予算配分した。主なものは農業新規産業加速化事業に1291万円、児童館・児童センター冷房設備設置事業720万円を計上した。また、除排雪事業費は例年専決処分で増額補正していることから2億円増の10億円を盛った。

 桜田宏市長は14日の会見で「これまで同様、市民目線を大切に(市民)生活重視の予算。将来を見据えた健全な財政運営を行っていきたい」と話した。

 ◇主な事業▽新中核病院前交差点改良事業1億8083万円▽弘前文化センター整備事業5545万円▽弘南鉄道活性化事業5212万円▽女性活躍のための地域中小企業技術力体感プログラム105万円