新型コロナウイルスの影響で自粛ムードが漂う中、青森県経済を元気づけようと、県内を中心とした有志55人が「美味(おい)しいは経済をまわす」と銘打ったキャンペーンを始めた。過度の自粛ムードの払拭(ふっしょく)と自分たちが身近でできる経済活動の実践を呼び掛けながら、県内各地での割引サービスなどを企画する。

 有志は飲食・観光・医療関係者や経済学研究者ら県内46人と県外9人。キャンペーン発起人の1人で社会起業家の葛西章史さん(52)=青森市=らがフェイスブック上で「経済をこのままにしていいのか」「自分たちにできることがあるのでは」などと意見交換しながら、賛同の輪を広げていったという。

 キャンペーンの期間はゴールデンウイークまでを想定。青森県ならではの地域活性化法を探ろうと「ゲリラ的な経済活動」を掲げ、一人一人が主体となった活動を展開する予定だ。

 第1弾として有志の1人・木村正彦さん(63)が大将を務める青森市新町のすし居酒屋「樽(たる)」が23日から当面の間、月〜木曜に刺し身盛り合わせを半額で提供。同盛り合わせの売り上げの3%を新型コロナウイルス対策に取り組む全国組織に寄付する。第2弾以降は、賛同する他店舗での割引特典や県産食材を使った免疫力向上メニュー提供などを計画している。

 また、有志らがフェイスブックやツイッターなどを通じ、感染予防対策の徹底を前提とした上での地域経済維持などを訴える。

 木村さんは「普段は店の7割が観光客。客足が減っている今こそ地元の人においしい刺し身を安く食べてもらい、地域に元気になってほしい」と話す。

 葛西さんは「民間から地域経済を盛り上げ、官民一体となって新型コロナウイルスによる影響を克服し、未来へ大きく飛躍するための一歩としたい」と語った。