青森県むつ市が、同市大畑小学校の空き教室を改修し、整備を進めていた市役所大畑庁舎が完成し、23日から業務を始めた。市によると、現役の学校施設に役所庁舎を組み入れた複合用途化は例がないという。

 大畑小は中央棟、南棟、北棟からなる。大畑庁舎は普通教室が入っていた北棟を改修した。3階建てで、延べ床面積は1483.75平方メートル。

 1階の市民対応窓口は、各種手続きに一つのカウンターで対応する「ワンストップサービス」を導入。多世代交流スペースも設けた。2階は地域活動で使える部屋などを設置。3階は防災備品などを保管している。内装には大畑産などの木材を使用。フロアの一部は教室の面影を残して改装した。工事費は1億9977万円。

 旧庁舎は市町村合併前の旧大畑町が1978年に町役場として建設したが、老朽化が進んでいた。市道を挟んで隣接する大畑小は児童の減少により、空き教室が目立っていた。市は、市有財産の有効利用と庁舎更新費用の抑制のため、大畑小への庁舎機能移転を決め、2019年6月から改修工事を進めてきた。

 23日、関係者が庁舎銘板を除幕した後、多世代交流スペースで開庁式を行った。宮下宗一郎市長は取材に「子どもたちがいる施設なので、一体感を持った新しいコミュニティーがこの庁舎から形成されることに期待している」と話した。