弘前大学農学生命科学部付属白神自然環境研究センターの山岸洋貴助教らの研究グループは25日、青森県つがる市の池で、国内未確認の水草の自生を確認し「ツガルモク」と和名を付けたと発表した。この池では、ほかにも希少な水草が見つかっており、山岸助教は「池とその周辺に豊かな自然が残されていることの裏付けとなる」と話している。

 新しい水草は弘大、北海道大、新潟大などが2017年に行った共同調査によって確認された。草の形態、DNA、花粉の調査などによって、この池の周辺で同年に発見された希少種「ガシャモク」と、その近縁種「エゾヒルムシロ」の雑種と分かった。この水草はヨーロッパに広く分布しているが、国内では現在のところ、つがる市が唯一の自生地。「ツガルモク」という和名は、発見地である津軽地方と親種であるガシャモクにちなんで付けられた。

 論文は17日、日本植物分類学会が出版する英文雑誌にオンライン掲載された。

 山岸助教は「水草が見つかった池は、希少で多様な水草が多く生息している。環境全体を保全していく必要がある」と語った。