青森県八戸市鮫町の蕪嶋神社(野澤俊雄宮司)は25日夜、蕪島の頂上に再建した新しい社殿にご神体を鎮座する「御遷座祭」を開いた。2015年11月の火災で社殿を焼失してから再建に関する全ての神事が終了し、26日の例大祭で蕪嶋神社が復興を果たす。

 蕪嶋神社は約700年前、蕪島の頂上に弁財天を祭ったのが始まりとされ、長年、市のシンボルとして親しまれてきた。再建工事は火災から1年後の16年11月にスタートし、蕪島に飛来するウミネコの繁殖期である夏を避けて進められてきた。

 25日夕、仮社務所からご神体「八臂(はっぴ)弁財天像」を神主が運び出し、総代や神職、神楽連中らはやし方約60人と共に列をなして新社殿へ向けて出発。社殿に到着後、関係者が2階に移動し、野澤宮司がご神体を本殿に安置した。

 遷座式では野澤宮司が祝詞(のりと)を奏上し、鮫神楽と法霊神楽が演奏された。福島哲男総代長ら出席者全員が玉串を奉納した。野澤宮司は「関係者の皆さんの力を借りて、立派な社殿をつくることができた。ここから新たなスタートを切り、蕪嶋神社を中心に地域が発展できれば」と話した。

 例大祭は26日午前10時から、現地で神社関係者のみで執り行う。市民らが社殿内の見学、御祈祷(きとう)ができる一般開放は午後2時から。神社は新型コロナウイルス感染防止のためマスクの着用を呼び掛けている。