県は25日、2019年の青森県海面漁業調査結果を公表した。年間漁獲数量は前年比11.7%減の19万1322トンとなり、統計が残る1960年以降で3番目に少なかった。主力魚種・スルメイカの漁獲量が5年連続で過去最低を更新したほか、サバやサケも不漁に見舞われ、6年ぶりに20万トンを割り込んだ。漁獲金額は同8.4%減の417億2332万円で、直近10年間では最低となった。

 魚種別ではスルメイカの漁獲量が前年比3.3%減の1万2017トン、金額が同6.6%増の71億7100万円だった。

 アカイカの漁獲量は同54.4%増の7152トン、金額は同46.1%増の30億1100万円。資源減少を背景にスルメイカが不漁だった一方、アカイカは八戸港に所属する中型イカ釣り船のほぼ全てが2航海目の漁を実施したことで、漁獲量、金額ともに大幅に増加した。

 ホタテガイは漁獲量が9万9154トンで前年より16.3%増えたものの、金額は134億8400万円で前年を2.4%下回った。低気圧や台風の影響で減産が続いていた北海道産の水揚げが回復し、県産ホタテの単価の高騰が収まったことが要因。

 サバは北海道東沖で暖水塊が発生し、八戸沖での漁場形成が遅れたため、漁獲量は前年比50.2%減の1万9360トン、金額は同45.9%減の22億6500万円だった。サケは全国的に回遊量が減少し、同53.3%減の1982トン、同40.1%減の13億5800万円。

 県水産振興課の松坂洋課長は「スルメイカなどの漁獲は大変厳しい状況が続いている。効率的に操業し、経営を安定させられるような対応策を漁業者に提案していきたい」と話した。