国内外での新型コロナウイルスの感染拡大が、青森県内各校の修学旅行にも影響を及ぼしている。例年4〜5月に東京方面に行くことが多い中学校では、既に日程の延期を余儀なくされている。生徒への感染リスクを考えた上での苦渋の決断。多くが夏〜秋ごろに修学旅行を予定している小学校でも、事態が収束しているか見通すことができず、不安を募らせている。

 19中学校のうち15校が延期を決めた青森市。「子どもたちの命を守るため」。浦町中学校の石岡篤実校長は、10月下旬に延期した理由を残念そうに語った。

 同校は5月26〜29日の日程で東京などに行き、東大生との交流会や東京ディズニーリゾートでの自由時間を計画していた。

 秋にすると学校日程は混み合うことになるが、中止は考えなかった。「生徒には首都圏でいろいろな体験をしてほしい。保護者の意見も聞いて計画に万全を期したい」と心境を語った。

 黒石市の中郷中学校も、4月下旬から9月下旬に延期。東京や横浜などを訪れる日程だったが、日程は一から詰め直すという。

 ただ松山正孝校長は、感染が世界中で広がっている現状に「(感染の)終息の見通しが立たず、延期しても安全な状態で実施できるのか…」と、率直に不安を口にした。

 事態の行方を注視するのは小学校も同様だ。予約のキャンセル料が発生した場合、保護者に金銭面で負担を掛ける可能性もある。各校とも旅行会社などと打ち合わせを繰り返し、情報収集に努めている。

 7月に修学旅行を計画している階上町の赤保内小学校は5月に実施か延期かを判断する。感染動向を見極めつつ、町の方針なども合わせて考慮するという。

 同じく7月実施予定の青森市の大野小学校も延期を視野に入れる。藤森照秋校長は「児童の一番の思い出になる修学旅行が実施できるよう、感染が早く終息してほしい」と願った。