2015年11月の火災で社殿を焼失し、再建工事が進められてきた青森県八戸市鮫町の蕪嶋神社(野澤俊雄宮司)の新社殿が4年余りの歳月をかけ完成し、26日、例大祭が行われた。1年で最も重要な祭事である例大祭に合わせ、社殿内部での一般参拝も開始。春の訪れとともに飛来した無数のウミネコが飛び回る中、再建を待ちわびた多くの市民らが訪れ、同市のシンボルの復活を喜んだ。

 26日午前の例大祭では、野澤宮司が祝詞を奏上し、地元の「鮫神楽連中」が神楽を奉納。福島哲男総代長ら関係者が玉串をささげた。一般150人の参加を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、関係者約50人で行った。

 午後には新社殿内部での一般参拝が始まり、神社前には市民らの長蛇の列ができた。新型コロナウイルスの感染防止策として入り口にアルコール消毒液を準備したほか、社殿内に一度に多くの人が入らないよう入場制限も実施。参拝者は荘厳な社殿や内部の細やかな装飾に感心しながら、手を合わせていた。

 同市白銀台の女性(73)は「内部の彫刻や柱が素晴らしく圧倒される」と感激した様子。「蕪嶋神社あっての八戸。これからもっと発展してほしい」と願っていた。

 再建工事は16年11月にスタートし、今年2月に終了。25日に神社関係者によってご神体が新社殿へ遷座され、再建に関する全ての神事を終えた。