26日のおいらせ農協総代会で、組合長経験を持つ理事2人が過去に出張旅費を過大受給した問題を巡る質疑が、2019年に続いて行われた。会合では、過大受給額は2人分計57万9383円で農協に全額を返納済み−との説明が監事からあった。内部に不満がくすぶり続ける事態に席上、出席した総代から「残念」との発言も出た。

 過大受給していた2人のうち1人は12年3月〜16年8月、もう1人は05年6月〜06年12月と07年1月末〜12年2月に組合長を務めた。当時は、公用車で出張し、関係団体から旅費が支給された際の精算方法の取り決めが同農協になく、2人は問題意識のないまま受領していた。

 今月中旬には、このうち1人の理事解任を求める−とする文書が複数の総代に届いた。こうした状況に26日の総代会では、ある総代が「残念だ。執行部は毅然(きぜん)とした対応で経営を」と苦言を呈した。

 過大受給していた2人は、総代会で理事に再任された。沖澤繁弥組合長は「農家や組合員のため、役職員は連携を密にして取り組む。コンプライアンス(法令順守)を徹底する」、理事解任を求める文書の発信者の総代は「過大受給額をもっと早く公表すべきだった。しっかり情報開示を」と取材に答えた。