新型コロナウイルスの影響による魚価下落で収入減少に苦しむ漁業者の支援策として、海岸の清掃活動をした漁業者に日当を支払う青森県風間浦村の事業が27日、スタートした。蛇浦漁協の組合員ら118人が地区の海岸沿いを歩きながら、ごみを拾い集めた。日当(8時間作業の換算)は1人1万3200円。

 村によると特産の乾燥フノリは、飲食店の営業自粛などに伴う需要減少などで1キロあたりの単価が昨年に比べて半値になっている。開始セレモニーで冨岡宏村長は「蛇浦地区の漁業にも大きな影響が出ている。今回の海岸清掃で漁業者の収入確保の一助にしてもらうと同時に、豊かな磯の保護も兼ね合わせて実施してほしい」とあいさつした。

 参加者は漁協を起点に東西に分かれて海岸線を計約3キロ歩き、日本海などから漂着したとみられるペットボトル、漁具のロープ、かごなどのプラスチックを拾い集めて分別した。

 参加した漁業富岡正昭さん(51)は「海にごみを捨てないという意識を高められるいい機会。収入につながる支援でもあり、ありがたい」と話した。

 村によると、事業費は750万円で国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した。易国間、下風呂漁協でも7月中に清掃活動を行う。