下北地方の斗南藩士の末裔(まつえい)らでつくる斗南會津会は28日、青森県むつ市の円通寺で「斗南藩150年献霊祭」を行った。新島八重顕彰会(福島県会津若松市)から贈られた「会津戊辰役白虎隊殉難図」の複製を披露し、苦難に立ち向かった先人たちをしのんだ。

 戊辰戦争に敗れた会津藩が斗南藩として再興を許され、1870(明治3)年に斗南(現むつ市など)に移住してから150年になる。藩士たちの生活は過酷だった。食糧難や寒さで餓死、凍死する人がいた。円通寺には藩庁が置かれた。

 本堂では、斗南會津会の山本源八会長(76)と役員、宮下宗一郎市長ら約20人が、1人ずつ焼香し、手を合わせた。「斗南藩150年」を記念して贈られた「白虎隊殉難図」の複製が置かれ、出席者は、白虎隊が自刃する場面を描いた絵に見入っていた。

 山本会長は「生きるか死ぬかの苦労を重ねながら、むつ・下北の繁栄の礎を築いた先人たちに感謝しています。150年という節目に藩士の精神的支柱だった白虎隊の絵をいただき感無量です」と話した。

 今年は「斗南藩150年」記念事業として、会津藩と斗南藩の藩主を務めた会津松平家の第14代当主・松平保久氏らを招き、講演や法要などを行う予定だったが、新型コロナの影響で、来年に延期となった。