青森県三沢市の細谷町内会(堀内兼博会長)は、町内会活動へのICT(情報通信技術)活用を進める。ライン公式アカウントを作成済みで、7月1日から試行的に、スマートフォンやタブレット端末で閲覧できる「電子回覧板」の利用を始める。ごみ収集日の情報や市の「広報みさわ」も配信する。

 同市のIT企業「ヘプタゴン」が開発したアプリを活用する。2020年度は10世帯程度に導入、改善点を探り、21年度に利用者を増やす計画だ。

 細谷地区は市北部の田畑が広がる農村地帯。少子高齢化が進み、人口は約200人。回覧板は現在、約60世帯を5班に分け、手渡しでリレーしている。だが体調不良や加齢で移動困難な高齢者の場合、次の人に渡すのが遅れることもある。

 こうした中、電子化により、情報を確実に早く伝えられるようにする。ごみの情報は収集日の前日と当日、事前設定した時間にお知らせが届く仕組み。

 ヘプタゴンは別途環境整備や技術など、多角的にサポートする。同社の立花拓也社長(35)は三沢市北部にある富崎地区出身。「町内会では先進的取り組みだと思う。当社のIT技術を活用し、自分が生まれた市北部地域の支援をしたい」と語った。

 細谷町内会青年部の中村和徳会長(33)は「数年後には各地で電子回覧板の利用が当たり前になるかもしれない。端末操作が不慣れな住民にどう慣れてもらえるか、自分たちの力量が試される」と話し、普及に意欲を見せる。