新型コロナウイルスの影響で中止となった今年の弘前さくらまつり。青森県を区域とするライオンズクラブ国際協会332−A地区は、「幻の100回目」のまつりを形に残そうと、津軽塗の技法を用いた桜の大型パネルを制作する。26日、高橋重則ガバナーら関係者が弘前市役所を訪れ、桜田宏市長に計画を説明した。年内にも完成するパネルは市に寄贈する。

 大型パネルは縦100センチ、横180センチ。津軽塗の小片を無数に組み合わせ、モザイク状に弘前公園西堀の夜桜を表現する。制作は市の「津軽塗後継者育成研修事業」の研修を受けた若手職人グループが担当する。制作費220万円は、同クラブの記念事業費から支出する。

 高橋ガバナーは「中止となった100回目のまつりを、若い職人の感性で後世に残したい」と制作意図を説明。桜田市長は「さくらまつりの新たな100年に向けた希望になる」と述べ、高橋ガバナーに感謝状を手渡した。パネルの展示場所は今後決めるという。

 1918(大正7)年に弘前観桜会として始まったまつりは、第2次世界大戦による44〜46年の中止を経て、今年が100回の節目に当たる。しかし、新型コロナウイルスの流行を受け、市など主催団体は3月下旬にまつり中止を決定。ウイルス感染対策などの対応を100回目と位置付け、来年のまつりは101回目として開催するとした。