弘前市立博物館で12日まで、企画展「津軽アーティスト列伝」が開かれている。縄文時代の土器から藩政時代のびょうぶ、こぎんの仕事着、近現代の絵画など、津軽にゆかりのある幅広いジャンルの“アート”59点を紹介。「いのっち」の愛称で知られる猪(いのしし)形土製品や奈良美智さんの作品もあり、弘前れんが倉庫美術館とのつながりが感じられる展示となっている。

 同美術館のオープンを盛り上げ、両館を通じて地域の歴史や芸術に触れてもらおうと企画した。

 猪形土製品は、同美術館の開館記念展で展示されている大型絵画「いのっちへの手紙」に描かれている。今回の企画展では後ろ姿も見たり、撮影したりすることができる。新井晴峰の「観桜観楓図屏風」をはじめ、無名の人々の手による「津軽漆塗手板」や古作こぎんも目を引く。

 近現代作品を集めた特別展示室にある奈良さんの絵(個人蔵)は、2006年に煉瓦(れんが)倉庫で行われた「A to Z」展で展示されたもの。ほかにいずれも名誉市民の古川武治、工藤甲人、奈良岡正夫、佐野ぬいさんの作品が並ぶ。

 学芸員の齋藤明日美さんは「多岐にわたるコレクションになった。れんが倉庫美術館の展示と一緒に見て楽しんでほしい」と話す。観覧料は一般300円、高校・大学生150円、小・中学生100円。